過去のブログ記事を見ていて、7年前に四国でウメが狂い咲きしたと書いていて、その後に四国沖で地震が起きていたが、同様の狂い咲きの後で近場で地震が起きた例を集めてみた。
また、最近でまだ対応する地震が起きていない例もある。
■2015:高松市でウメ
◎2015/12/14、香川県高松市でウメが開花
まず、7年前の例を。
平年より37日早く、気象台で観測を始めて以来、最も早い開花だった。
その後に、下記の地震が起きた。
(行末は観測地点から震源までの距離)
2015/12/25 11:20:四国沖、M4.2、最大震度3、深さ34km、94km
■2016:滋賀県でサクラ
◎2016/09/27頃:
滋賀県近江八幡市白鳥町を流れる白鳥川右岸で、ソメイヨシノが開花した。
2016/10/21 14:07:鳥取県中部、M6.6、震度6弱、深さ11km、208km
■2016:栃木県でヒガンバナとサクラ
◎2016年9月下旬:
栃木県小山市で稲刈りの季節にヒガンバナとサクラが一緒に咲いた。
■2021:兵庫県でサクラ
◎2021/11/02:
兵庫県丹波篠山市立城北畑小学校でサクラが狂い咲き。
子供たちが「なんでなん?」と言い合ったとか。
2021/11/13 08:49:播磨灘、M4.1、最大震度3、深さ14km、90km
■2022:富山県で日本シャクナゲ
◎2022/11/07:
富山県魚津市で日本シャクナゲが狂い咲き。
2022/11/26 21:58:能登半島沖、M4.2、最大震度3、深さ13km、92km
■未発の事例
以下は、最近の事例で、まだ対応する地震が起きていないと思われる。
◎東京:湯川れい子さん
湯川れい子さんのTwitterツイートより。
2022/12/12 10:37
「今日の東京は青い空。
信じられないけれど、夜は4度まで冷え込む冬だと言うのに、まだ可憐な野すみれたちは、花数を17輪まで増やして、今日も頑張ってくれています😆
狂い咲きと言うよりも、やはりこれは温暖化の影響なのでしょうか❓」
ノスミレの開花期は3~5月だという。
■日光:ウメ
2022/12/11:
日光でウメが狂い咲き。
■うちの花々
次に、私が育てている植物のうち、開花期を過ぎて咲いた例を。
◎ヒネム
開花期:4~11月
・2022/12/03夜:ヒネム1輪開花
→2022/12/04 02:41:茨城県北部、M3.5、最大震度1、154km
→2022/12/05 13:30、茨城県沖、M3.5、最大震度1、140km
◎ビオラ
開花期:11月~6月(秋まき)、6~9月(春まき)
うちで買ったのは恐らく春まき。
・2022/12/10 09:00:ビオラ1輪開花
→2022/12/10 06:37:東京都23区、M4.0、最大震度2、24km
→2022/12/10 12:21:新島・神津島近海、M4.0、最大震度2、138km
→2022/12/10 23:41:埼玉県北部、M3.3、最大震度1、32km
■芥川龍之介の予見
草木の二度咲きは、昔から地震の前兆ではないかと言われてきた。
芥川龍之介は、1923/09/01の関東大震災(M7.9)の10日前に、鎌倉の投宿先でショウブ、ハス、フジ、ヤマブキなどが狂い咲きしているのを見た。
そして、何らかの天変地異の前触れではないかと感じたという。
さすがに著名な作家らしい洞察力といえるかもしれない。
以上紹介してきた事例で、狂い咲きと地震発生の関係は、あくまでも可能性として組み合わせたものであり、実際は違う場合もあるかもしれない。
これまでの自分の研究の経験から、あり得るだろうというものを集めてみた。
※植物事例を含む地震前兆現象研究の先覚者による貴重な本…ということは古書商もまだ認識していないので、まだ安く買える。