インドネシア・ジャワ島西部M5.6の地震は最新情報では犠牲者が260人を超えてソロモン諸島でもM7.0の地震が起きたが、M5.6程度の比較的小規模の地震でも今回のように甚大な被害が出ることもあることを、過去の日本の事例で示す。
■ジャワ島西部地震
まず11/21のインドネシア・ジャワ島西部の地震だが、今夜19:24のNHKが報じたインドネシア国家防災庁の発表によると、犠牲者が268人、負傷者が千人を超えたという。
この地震では、震源付近のチアンジュール周辺では58000人以上が避難し、町に甚大な被害が生じた。
そして少なくとも1つの村が地滑りで埋没したという。
チアンジュールの町では、およそ175000人が住んでいる。
西ジャワ州の知事は、「亡くなった人の大部分は子供だった」と語った。
その多くの子供たちは通常の授業を終え、イスラム学校で授業を受けていた公立学校の生徒であるという。
■前震?
ジャワ島は、スンダプレートの上に乗っていて、南方のオーストラリアプレートが沈み込んでいる。
昨日の地震は、このスンダプレートの横ずれ断層の結果だと考えられる。
下記のGoogleEarthのマップで示しているように、10月末あたりから震源の周辺でM4クラスの地震が起きていた。
このような地震が西ジャワでどれだけ頻繁に起きるかまでは調べる余裕はないが、11/08の皆既月食の前後でもあり、今後のより大規模な地震の可能性に注意を向けることはできただろう。
■小規模でも被害地震となる
日本であまり高くない規模で犠牲者が出た地震は、やはり内陸の直下型地震が多い。
以下に過去50年間ほどで起きた内陸のM5.0~M6.5の地震の例を示す。
1961/02/02:長岡地震、M5.2、最大震度4、犠牲者5人
1965/04/20:静岡地震、M6.1、最大震度4、犠牲者2人
1968/02/214:えびの地震(鹿児島県・韓国岳付近)、M6.0、最大震度6、深さ0km、犠牲者3人
1980/09/25:千葉県北西部、M6.0、最大震度4、犠牲者2人
2018/06/18:大阪府北部地震、M6.1(Mw5.6)、最大震度6弱、犠牲者6人
地震情報を知って、それほど大規模な地震ではないからと安心してはいけないこともあるのだ。
■犠牲になった子供たち
ジャワ島の時間は、日本時間より2時間ほど遅く、今日本が21時くらいなので、向こうは19時だ。
この地震は、子供たちが学校で放課後の課外活動を行っていた15時過ぎに発生した。
日本で同様の地震が起きたことを考えると、今回のように学校の校舎が損壊するようなことになれば、子供たちの安否が懸念される事態となる。
下記の写真は震源近くのチアンジュールの学校だが、このように大きく損壊してしまった。
大地震が頻発する日本の小中学校では、一般的に耐震性を考慮されて造られているだろうが、より大規模な地震が発生した場合は、咄嗟の場合の行動や避難方法を知っておかなければならない。
この地震を機会に、うちでもそうだが、自分の子供たちと幼稚園や学校で地震が起きた際のことについて話し合っておくことは重要な防災対策となるだろう。
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