昨日11/10の記事で、うちのラドンガス測定器の値が急下降したので警告を発したが、その後に関東では地震はなく、さきほどやっと茨城県南部でM3.6の地震が起きたが、判断誤りの部分もあり、反省も含めて大気ラドン濃度の地震予測の判断方法を振り返ってみたい。
■ラドン急下降
まず、昨日11/10 17:00過ぎに、ここ小平市の大気ラドン濃度が急下降した際の測定値は以下の通りだった。
未明05時に20→19と下降して、17時には15まで下がった。
そこで、関東で直近で地震がありそうだと緊急記事を投稿した。
だが、その日には起きなかった。
昨夜の3本目の記事では、「今日中くらいに該当する地震が起きない場合は、ラドン濃度の上昇下降をちょっと読み違えたかもしれない」と書いておいた。
■値の読み違い
結局、読み違えがあったようだ。
昨日20→15へ下降する途中で、10:23に千葉県東方沖、M4.2、最大震度2の地震が起きた。
ここ小平市から震源までの距離は約182km。
この地震がラドン濃度下降の結果だったのだ。
最近は、下降が終わって再上昇を始めた直後に関東で地震が起きることが多く、今回もそうだと思ってしまった。
このように、大気ラドン濃度は周辺の地震発生の前に顕著な値の変動を示すが、問題は連続して地震が起きる時などは、人間による「判断」が難しくなるという問題がある。
あとは、降雨時には大気ラドン濃度は地震発生の前と似たような変動を示すが、それは地震前兆ではないということ。
■茨城県南部M3.6
そして今日、15時現在のラドン濃度は、下記の表の通り。
早朝04時から18に上昇して、11時に16に下降した後の14:28に茨城県でM3.6、最大震度1の地震が発生した。
震源の位置と深さ50kmの点では、一昨日の茨城県南部M5.0の地震と同じだった。
この場合は、あまり苦労せずに素直に地震予測ができるパターンだった。
このように、大気ラドン濃度は周辺で発生する地震の前兆現象を捉えることが多いが、そう単純に判定できないこともあるという例として、紹介した。
※私のようなプロ以外にこういう高価なものを購入しようという人は少ないだろうが、米国など海外の大気ラドン濃度が多い国では健康上の害を懸念して家庭に設置するケースもあり、Amazonのレビューでもその関連の感想ばかり出てくる。