今夜は皆既月食で、かつ天王星食も同時にできるということで、外に出て月が完全に隠れる前に観測した。
長年、天体配置と地震の関係を調べるなかで、今回の月食の前後にできる天体配置で、あることを発見したが、今日はそのさわりだけを書くことにする。
■皆既月食+天王星食
今夜は、月が太陽に完全に隠れる「皆既月食」が起きたが、同時に「天王星食」も観測できることで話題になった。
まず、皆既月食とは、太陽、地球、月が一直線に並び、月が全て地球の影に入る現象。
また、天王星食は「惑星食」の一つで、惑星が月に隠れる現象のこと。
皆既月食の際に惑星食が起こるのを国内で見られるのは1580年7月以来約44年ぶりとなる。
これを肉眼で観測するのは難しく、望遠鏡などが必要となる。
■皆既月食を見た
テレビの生中継で、すでに皆既月食が始まって、そろそろ月が完全に書くそうと言っているので、外に出てみた。
下記のInstagramで投稿した動画は、今夜19:12頃に撮影したもの。
皆既月食で月が完全に隠れる直前だった。
一眼レフに望遠レンズを付けて撮影してみたが、やはり手ブレしてダメだった。
むしろiPhoneで写真を撮った方が、小さいながら月が欠けているのがわかる程度には撮れた。
また、iPhoneで動画を撮影したら、何とか形がわかる。
次回に月食と天王星食が見られるのは、322年後の2344年のことだというから、いま生きている人は誰も見ることができない。
■月食の前後の大地震
以下に、月食の前後に日本でM7.0以上の地震が起きた例をしめす。
【月】1924/08/14 20:20:皆既月食
【+1】1924/08/15 03:02:茨城県沖、M7.2、最大震度5
【-2】1938/11/05 17:43:福島県東方沖地震、M7.5、最大震度5、犠牲者1人
【月】1938/11/07 22:26:皆既月食
【-2】1939/05/01 14:58:男鹿地震、M7.2、最大震度5、犠牲者27人
【月】1939/05/03 15:11:皆既月食
【月】1968/10/06 11:42:皆既月食
【+2】1968/10/08 04:20:小笠原諸島西方沖、M7.3、最大震度3
【-4】1971/08/02 07:24:十勝沖、M7.1、最大震度5
【月】1971/08/06 19:43:皆既月食
【月】1973/06/15 20:50:月食
【+2】1973/06/17 12:55:根室半島沖地震、M7.3、最大震度5
【月】2010/12/21 08:18:皆既月食・スーパームーン
【+1】2010/12/22 02:19:父島近海、M7.4、最大震度4、津波60cm
【-1】2013/05/24 14:44:オホーツク海、M8.3、最大震度3
【月】2013/05/25 04:11:月食・スーパームーン
今回示した例が全てではないが、このように多くの場合は、月食の2日前~2日後くらいに大きな地震が起きることが多い。
もちろん、日食や月食の前後に毎回大きな地震が起きるとは限らず、あくまでも「トリガー」となり得るということだ。
■天王星
私が研究する天体配置と地震発生の関係でいうと、今日よりもむしろ明日あたりが天体配置的には地震に注意が必要だ。
私が常に警戒している、「メディエイション+Tスクエア」の組み合わせができる。
今日は天王星食ができるので、黄道上では地球から見て月(☽)と天王星(♅)が同じ方角に見える。
今回は、メディエイションとTスクエアの両方で、天王星が関わっている。
このように、過去に世界で起きた大地震では、私が重視する天体配置ができる時に天王星が絡んでいることが非常に多い。
まだ詳細にデータを調べていないが、月・天王星・木星あたりが絡むことが非常に多いようだ。
このことは、後日調べてnoteマガジンででも公開したい。
前述の過去の事例があるので、今週は月食トリガーで大きな地震に注意した方が良いだろう。
※日々の月の満ち欠けがわかる月齢カレンダー。
書き込みをしたい人は白地のものを選ぶと良いでしょう。