11/11朝、富山湾沖でリュウグウノツカイが捕獲されたが、現地でも珍しい例という深海魚の出現で、今後の地震の前兆現象の可能性はあるだろうか?
■リュウグウノツカイ
富山県のチューリップテレビの記事によると、11/11朝、県内の岩瀬漁港で、富山湾沖で幻の深海魚リュウグウノツカイが生きたまま捕獲され、水揚げされたという。
体長は4m近くあり、ギョロッとした目をしている。
下記の記事に動画があるが、こういうものを見られるのは非常に珍しいケースだ。
■地震前兆例は?
私の宏観異常現象データベースでは、リュウグウノツカイだけでも多くの事例がある。
今回は富山県のケースに絞ってみても、過去に6例ほどがあった。
これまでの経験から、日本海で冬季にリュウグウノツカイが出現しても、多くの場合は地震発生には結びつかないことがわかっている。
特に2月頃の厳冬の時期では、ほとんど該当する地震は起きない。
そして、富山県での出現は、下記の表で示すように、殆どが冬季の事例となる。
上記で2例ほど地震が発生した例を記しているが、あくまでも可能性として書いている。
2009年の黒部市の事例では、ウラジオストク沖あたりの遠方で、640kmという距離が問題となるが、M6.1という大規模なので、判断が微妙なところだ。
2010年の下新川郡入善町の富山湾の定置網の例では、2日後に石川県能登地方でM4.0の地震があり、小規模だが55kmの距離を考慮すると、前兆事例としてあり得るかもしれない。
だが全体としては日本海で寒くなってきた今の時期で、また日本海側ではそう頻繁に大きな地震は起きないので、可能性としては低いだろう。
あり得るケースとしては、能登半島で短いタイムラグでM4クラス以上が起きた場合は、前兆事例としてあり得るだろう。
※一時期深海魚がブームになったが、ぬいぐるみまで売られている。