昨日カムチャツカ半島のクリュチェフスカヤ山が噴火して、この火山が噴火すると南方の日本から台湾あたりにかけて地震活動が活発化する傾向があると警告したが、早くも硫黄島近海でM5.7の地震が起きて、またジャワ島では40人以上の犠牲者が出る地震が発生したようで、まだ後続があるかもしれない。
また硫黄島の地震は11/14の三重県南東沖M6.4の異常震域を伴う地震から予測したエリアに近いので、予測範囲内かどうかを検証してみたい。
■硫黄島近海M5.7
硫黄島近海M5.7の地震の詳細は以下の通り。
早速起きた。
早速すぎるか…。
今朝の1本目の記事で書いたように、昨日カムチャツカ半島のクリュチェフスカヤ山が噴火して、その後に南方の日本から台湾あたりにかけて地震活動が活発化する傾向があるという件。
そういうもので、小笠原諸島あたりでは何故か地震連鎖が起きやすい。
今回も深さ430kmと、かなりの深さお深発地震だったが、今回は異常震域は起きなかった。
また、この記事の後半で詳しく紹介するが、南方へ連鎖と書いていた通り、15:21にはインドネシア・ジャワ島西部でM5.6の甚大な被害地震が起きてしまった。
■異常震域からの予測
硫黄島近海の震源域は、ちょうど11/14の三重県南東沖M6.4、最大震度4の異常震域を伴う深発地震から、私が予測していた範囲あたりだった。
ただし、今回は最遠の異常震域の地点からかなり異なる方角の遠方でも異常震域となったために、サブの予測エリアとして小笠原諸島周辺も範囲とした。
上記の予測マップに先ほどの震源を書き込んだが、予測範囲から若干逸れていた。
そういう意味では、これはマップに書き込んでいないが、11/17 09:28の青森県東方沖、M5.0、最大震度1の地震もメインの予測エリアに近かったが、多少南方に逸れていた。
このような経験を重ねていき、今後のデータ解析によっては、たとえば現在の半径300kmの条件を多少広げるなど、地震予測手法に手を加えるかもしれない。
■ジャワ島で20人近く犠牲か?
この記事を書き終えようとして、今朝記事で自分で「南方へ連鎖」と書いたので、起きた地震をチェックして、不穏な震源を見つけた。
ジャワ島西部の内陸ど真ん中で、規模はM6未満だが、M5.1の地震が起きていた。
2022-11-21 06:21UTC(日本時間15:21):ジャワ島西部、M5.6
私はかつて1994年からのべ1年半ほど、ジャワ島に派遣されてSEとして働いていた。
そのため、上記マップにある首都ジャカルタやバンドゥンも訪れたことがある。
震源は、チアンジュールという町の近く。
同町の政府高官ハーマン・スヘルマン氏はTVニュースの取材に対し、この地域の病院で最大20人が亡くなったと語った。
下記の写真は、恐らくチアンジュールで倒壊した建物。
下記のYouTube動画ニュースでは、犠牲者は少なくとも14人となっている。
21時のNHKテレビニュースでは、犠牲者が56人となった。
負傷者も数百人出ている模様。「
言語は英語だが、現地の様子が伺える映像がある。
上記の映像で伺えるだろうが、彼の国ではその日を生きるのに必死で、地震の耐震性など考えていられないという人々が多く住んでいる。
日本に住む我々にとって、この地震の教訓としては、たとえM5.6の地震でも、震源にごく近い町では犠牲者が出る被害地震となり得るということだ。
言うまでもなく、クリュチェフスカヤ山の噴火だけでなく、皆既月食以降の地震噴火多発で、最近私が警告している要素は多々あり、日々の記事を見てもらうしかない。