M7クラスの地震が起きても、それで終わりとは限らず、更に巨大地震が待っているかもしれない。
政府は、その後に巨大地震が起きる可能性を示す「注意情報」を12月から発出することになった。
■M7以上の地震が続く
昨日10/13夕方のHBC北海道放送のニュース記事より。
太平洋沖を震源とするマグニチュード7クラス以上の地震が発生した際、政府は、そのあとに起きる可能性のある巨大地震に備えるための「注意情報」を、12月から発表する予定という。
ここで「ガクッ」と来た人もいるだろうが、まだ先があるので読んでください。
M7クラス以上の地震が起きたあとで地震が続くとしても、「それは余震でしょ?」と思う人が多いだろうが、そうではない場合もある。
そういう生半可な知識で思ったことを、自分だけで考えれば良いが、周囲の人に伝えるのはNGだ。
「双子地震」と呼ばれる、同規模の地震が複数続くことは、近年でも見られた。
たとえば海外では、2004/12/26のスマトラ島沖地震(M9.1)で世界的に津波被害が起きた地震では、死者・行方不明者は外国人観光客を含む22万7千人以上に達した。
だが、翌年2005/03/28にもMw8.6のスマトラ島沖地震が発生し、震源地に近いニアス島などで千~2千人が亡くなった。
「もう当分は巨大地震は起きないだろう」という素人考えはダメなのだ。
これは他人事と思ってはならず、たとえば南海トラフ巨大地震でも双子地震が起こり得る。
安政東海・南海地震は、2日続けて起きた双子地震だった。
1854/12/23:安政東海地震、M8.4、津波、犠牲者2千~3千人
1854/12/24:安政南海地震、M8.4、津波、犠牲者千~3千人
また、熊本地震のように、M6.5の地震が実は「前震」で、2日後にM7.3の本震が起きたケースもある。
■千島海溝・日本海溝の巨大地震
前置きが長くなったが、今日は千島海溝・日本海溝沿いで、M9クラスの巨大地震の切迫性が高まっているという報道について。
この地震では、犠牲者は最悪のケースで19万9000人と推計されている。
このため政府は、北海道から岩手県にかけての太平洋沖でM7クラス以上の地震が起きた際に「北海道・三陸沖後発地震注意情報」の発表を12月から始める予定という。
つまり、M7クラスの地震が実は「前震」だったというケースへの対策だ。
このような地震の発生後は、1週間程度にわたり注意を促すという。
発表の頻度は、過去100年間に発生したM7.0以上の地震の回数からみて、「おおむね2年に1回程度」と想定している。
◎M7クラス以上の地震の後は、巨大地震の可能性が…「後発地震注意情報」12月から運用開始
■最悪ケース
日本海溝・千島海溝で巨大地震が発生した場合、最悪ケースでは下記のような被害想定がなされている。
犠牲者が茨城県と千葉県だけ載っているのは、上記の図がNHKの「首都圏ナビ」からのものだからだろう。
千島・日本海溝あたりで、上記のアラートの条件に当てはまらない場合でも、M7クラス以上の地震の1~2日後に巨大地震が続いたケースはある。
たとえば、過去100年間くらいでは下記の連鎖例がある。
1958/11/06 22:58UTC:千島列島、M8.3
1958/11/07 07:58:択捉島沖地震、M8.1、最大震度5、津波
1963/10/12 11:27UTC:千島列島、M7.0
1963/10/13 15:13:択捉島沖地震、8.1、最大震度4、津波
2003/05/26:宮城県沖、M7.1、最大震度6弱。
2003/09/26:十勝沖地震、M8.0、最大震度6弱
もっと範囲を広げて、たとえば環太平洋のどこかで大地震が起きた際には、日本付近でも大きな地震が続く可能性も考えておかなければならない。
■今日の前兆現象
今日も植物の前兆は特記すべきことはなく、朝の記事は書かなかった。
夕方になって、シロバナネムノキで3輪開花した。
後で増えるかもしれないが。
ハムスター運動量は、昨日が2638回、今朝が2059回とまだ多め。
今日もTECマップで九州~台湾あたりも含めて高い値を示す赤系の色になっていた。
昨日は判断を誤ったと書いたが、そうではなくあのくらいの値になった時は、数日間は注意を要するというのが妥当かもしれない。
またイオノグラムでも19:25のデータでは稚内から沖縄まで強い波形となっていて、これも沖縄周辺で注意が必要だが、他のところでも地震があるかもしれない。
うちの7インチTVでは13時頃から画像乱れがあり、また午後から19:30時点でも強いセミ鳴きの耳鳴りが続いていて、関東でも揺れそうだ。
■まぐまぐ『【週刊】地震予知三昧』
9月にまぐまぐで創刊したメルマガ『【週刊】地震予知三昧』
毎週金曜日発行で、今日10月第2号を発行しました。
初月無料で、11月版からは330円(税込)に値下げします。
※先日台所の流しが詰まり気味で、ピーピースルーFの出番かと思ったが、100均で買ったパイプ詰まり用の長いブラシでゴシゴシやったら直った。
ピーピーは取り扱い注意なこともあって、最終手段とすべきだが、常備しておけば外部業者を呼ばずに済むこともある。
今までに7回も購入していた。