「危険動物ニュース」というサイトで扱っている動物出没情報をFBページで拾うようにしたが、今年の福島県沖地震を例として、地震前の動物の異常行動かもしれない情報を抽出して検証してみた。
■危険動物ニュース
この「危険動物NEWS」は、Googleで検索すればすぐに見つかる。
日本不審者情報センター(nordot)という企業が不審者出没ニュースを提供しているが、その傍らで危険動物の出没情報もニュースとして提供している。
このニュースでは、たとえばクマ、イノシシ、サルといった人間に危害を加えることもある動物の出没情報を提供している。
ここでは、都道府県別、動物別などのようにタグで情報を絞り込んで、望む情報だけを一覧表示させられる。
そこで、このような動物の出没が多く地震も多い福島県を例にとって、数時間かけて動物の出没と地震発生の関連性を調べてみた。
■福島県沖地震
このニュースでは、ずっと過去に遡って行くのが中々大変なので、今回は下記の2つの地震の直前にどのような動物の出没があったかを調べてみた。
2022/03/17 23:36:福島県沖、M7.4、最大震度6強
2022/08/04 09:48:福島県沖、M5.6、最大震度4
■3/16:M7.4
まず、今年の最大規模となった3/16の福島県沖地震(M7.4、最大震度6強)の前の出没情報を探してみた。
こちらは、直前前兆の可能性があるものとしては、2件しか見つからなかった。
2/25のイノシシと、3/8のサルの出没だ。
今回探し出した14件中9件がクマの出没だが、この頃はまだ冬眠中だったのだろう。
出没地点は、下記マップで緑文字で示した2か所。
震源から100km弱と、比較的近距離での出没だった。
次の8/4のM5.6と比べると出没事例が少ないのは、東北地方はまだ寒かったためもあるだろう。
■8/04:M5.6
次は、8/4のM5.6、最大震度4と小規模になる。
動物の種類は、クマとサルとなる。
下記の12件を拾い出したが、7月下旬から8月の地震の直前には非常に多くの出没事例があり、密集していて地図上に記すのも限界があり、すべてを抽出するのは諦めた。
出没地点は上記のマップの通りだが、3/16の前と比べると比較的震源から遠い地点で出没している。
その点が、地震前兆現象とするにはネガティブな要因かもしれないが、ポジティブな要因としては、地震の1週間前くらいには異常に多くの出没があったことだ。
たとえば内陸で大きな地震が起きた時には、海溝型よりも小規模でも動物の異常行動ぶりが目立つかもしれず、次はそのような事例を調査してみたい。
ただし、このニュースサイトでは過去の記事を遡って行くのが中々大変で、そのあたりでもっと苦労するかもしれないが。