漁火光柱(いさりびこうちゅう)と呼ばれる光学現象があるが、これは夜間に海上の光が大気中の氷晶に反射して上空に映し出されるもので、これが地震前兆現象である可能性はあまり話題にならないが、以前からその可能性がある事例を収集していて、今日も最近報道されたものなどを紹介する。
■漁火光柱
この1カ月半ほどの間に、少なくとも3回、北海道・東北で観測されていた。
下記の写真は、2022/08/22に函館市で撮影されたもの。
最新の報道では、9/25に秋田市上空で観測された事例がある。
下記の記事によると、漁火光柱は通常は上空の大気が冷え込んでいる冬に多く起こる現象で、この時期に見られるのは珍しいとある。
昨年2021/05/08のnote定期購読マガジン『大地震・災害前兆ウォッチマガジン』で『夜空の神秘的な光「漁火光柱現象」は大地震の前兆か?世界の事例を調べてみた』と題した記事を書いていた。
2021年5月に本マガジンを購読していた人でないと読むことはできない。
この記事では、過去に内外で観測された15件ほどの事例を調査してみたが、そのほとんどでは直後に近場を震源とする地震が発生していた。
ただし、いま読み返すと、この時には観測地点から震源までの正確な距離を考慮していないなどの問題点があった。
■最近の事例の判定
今回、前述のこの夏以降に観測された事例も含めて、調査してみた。
以下に、そのうち過去5年間の7件の事例を示す。
(画像クリック/タップで拡大表示)
この結果を見ると、地震前兆の可能性が高いだろうと判断するもののうち、多いケースは、M1~M4クラスの地震が5日以内に200km以内くらいで起きるパターンとなっている。
これまで収集したケースは、そう多くないが、ほとんどがこの範囲内に収まる。
いつも言っているように、「遠くの親戚より近くの他人」ならぬ「遠くの大地震より近くの小地震」の選定基準を重視している。
これまで多くの海の生き物の地震前兆事例を研究してきた人間として、この条件でこれだけの事例が集まることは、決して「たまたま」そうなったわけではないだろうと考える。
以前にある人が、函館市あたりでよく見られるのは、イカ釣り船の光が光源となるためだと教えてくれた。
この調査の場合、光源が何であるかが問題ではなく、そのような光の屈折現象が起きることを問題としている。
地震発生前に漁火光柱が発生しやすいとすれば、たとえば光の屈折現象が生じる際に、地震前兆として発生する電磁波が何かしら干渉している可能性を考えている。
実際、丹念に調べればそのような研究がある。
このことについては、詳細は更に調査した結果として公開することにしたい。
■今日の前兆現象
今日は植物の前兆は特記すべきことはなく、朝の記事は書かなかった。
現在の19:55時点のイオノグラムは以下の通り。
昨日のイオノグラムで、沖縄あたりで揺れそうと書いたが、今朝台湾でM5.9の地震が起きた。
この波形を見ると、またその辺で揺れるかもしれないが、沖縄付近ならばより小規模だろう。
ラドン濃度は、昨日から13だったのが15時に12に下がって、19時に再上昇を始めた。
地震が起きても、関東ならば小規模だろうと推測する。
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