7年前にアフガニスタンでM7.5の直下型地震が発生し400人近い犠牲者が出る被害地震となったが、その後には日本でも大地震の連鎖があった。
このような地震を予測できる要素はあったかなどの観点から振り返ってみたい。
■2015アフガニスタン地震
この地震は、7年前の今頃に発生した。
2015/10/26 09:09UTC:アフガニスタン北東部、M7.5、深さ231km
震源はアフガニスタンの首都カブール(Kabul)の北東250キロの同国北東部ヒンドゥークシュ(Hindu Kush)地方ジャルム付近。
この地震で、全国で279人が亡くなり、1980人が負傷した。
建物の被害は95986軒(軽微損傷含む)で、497校の学校も被害を受けた。
■スーパームーン
この地震をある程度予測できたかどうかについていうと、まずは月相で警戒することはできた。
この地震は、スーパームーン満月の1日前に起きていた。
【-7】2015/10/20 21:52:02 (UTC) ヴァヌアツ、M7.2
【-1】2015/10/26 09:09UTC:アフガニスタン、Mw7.5、深さ213km、犠牲者360人以上。
【S】2015/10/27 満月
その翌月の満月には、アフガニスタンの西方イラクの北東部でM7.3のイラン・イラク地震が起きた。
そして2日後には、薩摩半島西方沖でM7.1の地震が起きて、30cmの津波も発生した。
【新】11/12 02:47
【0】2015/11/12 18:18UTC:イラン・イラク地震、M7.3、19km、犠牲者620人。
【+2】2015/11/14 05:51:薩摩半島西方沖、M7.1、最大震度4、17km、津波30cm
■日本への地震連鎖
ユーラシアプレート上の、あのあたりで大地震が起きると、その後に日本周辺で大きな地震が続くことは、非常に頻繁にある。
以下に、アフガニスタン北東部のM7.0以上に絞っても、1ヶ月以内くらいに日本でこれだけM6.0以上の地震が起きていた。
1909/07/07 21:37:アフガニスタン北東部、M7.7
1909/08/14 15:31:姉川地震 滋賀県北東部、M6.8、犠牲者41人
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1921/11/15 20:36:アフガニスタン北東部、M7.8
1921/12/08 21:31:茨城県南部、M6.8、震度4
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1949/03/04 10:19:アフガニスタン北東部、M7.5
1949/04/05 18:27:日本海西部、M6.3、震度1
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1965/03/14 15:53:アフガニスタン北東部、M7.4
1965/04/20 08:41:静岡地震 静岡県中部、M6.1、震度4
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1983/12/30 23:52:アフガニスタン北東部、M7.4
1984/01/01 18:03:三重県南東沖、M7.0、震度4
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1985/07/29 07:54:アフガニスタン北東部、M7.4
1985/08/12 12:49:福島県沖、M6.4、震度4
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2002/03/03 12:08:アフガニスタン北東部、M7.4
2002/03/25 14:56:アフガニスタン北部地震 、M6.1、犠牲者1000人以上
2002/03/26 12:45:石垣島近海、M7.0、震度1
2002/03/31 15:52:台湾付近、M7.0、震度3
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2015/10/26 09:09:アフガニスタン北東部、M7.5、犠牲者360人以上
2015/11/14 05:51:薩摩半島西方沖、M7.1、震度4
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2015/12/07 07:50:アフガニスタン北東部、M7.2
2016/01/06 06:59:硫黄島近海、M6.0、震度1
それから、M7.0には満たなかったが、今年2022/06/21にもアフガニスタン東部でM6.0の地震が起きた。この時には、1006人もの犠牲者が出た。
では、この時には国内で大きな地震が起きたかというと、M6.0以上の地震はなかったものの、下記のように1ヶ月以内位にM5クラスの地震が多発していた。
■アフガニスタンの地震
2015年に地震が発生した地域は、北側のユーラシアプレートに、南からインドオーストラリアプレートが衝突しているため、地下にひずみがたまりやすく、上記のように被害地震が繰り返し起きている。
このようにユーラシアプレート(大陸プレート)が活発化していると思われる時期には、アムールプレート上の西日本、沖縄プレート上の沖縄県あたりは特に地震の連鎖に注意が必要となる。
※その先行く人々のための低糖質米などは無いだろうと思いつつ探すと、「ロウカット玄米」なるものがある。
詳しく吟味していないが、こういうものがあるということで。