昨夜、近畿地方で異常な震源の地震が起きて、過去に同様の地震の後で周辺地域で大地震が続いたことがあったので、近畿地方周辺はしばらく大きめの地震に注意が必要だ。
■地震データがない！
昨夜、USGSのM2.5以上の震源マップを眺めていて、近畿地方の内陸でM4.6の地震が起きていたのを見つけた。
当然有感地震となっているだろうと気象庁の地震情報を見ても、無い。
つまり、無感地震だった。
このあたりで、この規模で、無感？
地震データをよく見ると、納得がいった。
深さが361.7kmもあるのだ。
2022/08/06 23:52：京都府南部、M4.6、深さ361.7km
これだけ深ければ、M4クラスでも地震計でも引っかからなかっただろう。
その後、さきほど風呂に入っている間に、また深発地震が起きた。
上記マップに記した通り、岐阜県のあたりだ。
2022/08/07 17:49：御岳、M4.2、深さ277.0km
こちらは、USGSではMitakeとあるが、緯度経度からすると、岐阜県可児市兼山になる。
■深発地震が起きるエリア
深さ350km以上の深発地震が日本周辺で起こり得る場所は、決まっている。
1919年以降の深さM350km以上だけで条件設定して検索した結果は、以下の通り。
この約102年間で、539件あった。
昨夜の震源はちょうど「京都府南部」と「滋賀県南部」の境界付近。
緯度経度では一応京都府和束町なので、京都府南部としておく。
この2つの震源域で、これだけ深い震源で地震が起きるのは稀なことだ。
1919年以降の気象庁データベース検索で、深さ350km以上の有感地震を検索すると、昨日の地震を除いて5回しか起きていなかった。
昨夜の地震も、もう少し規模が大きければ有感地震となっていただろう。
■大地震への連鎖
以下に、上記5件の深発地震の前後に、どういう地震が起きていたかを調べてみた。
1925/05/23 11:11：北但馬地震、M6.8、最大震度6、火災、犠牲者428人。
1925/05/27 11:30：滋賀県南部、M6.7、最大震度3、深さ421km、異常震域：釧路市幣舞町
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1940/04/21 05:18：京都府南部、M5.2、最大震度1、深さ360km、異常震域：群馬県沼田通報所
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1943/09/27 13:40:39：京都府南部、M5.7、最大震度1、深さ360km、異常震域：筑波山測候所
1943/10/13 14:43：長野県北部、M5.9、最大震度4、犠牲者1人。
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1952/05/28 16:59：京都府南部、M6.3、最大震度2、深さ364km、異常震域：釧路市幣舞町
1952/07/18 01:09：吉野地震、M6.7、最大震度4、深さ61km、犠牲者9人。
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1967/08/14 05:06：京都府南部、M6.4、最大震度3、深さ385km、異常震域：釧路市幣舞町
1967/09/14 19:38：長野県中部、M5.1、最大震度4、深さ11km
1967/09/15 09:28：千葉県東方沖、M5.6、最大震度3
最初の1925年の例だけは、大地震の後で深発地震が起きていた。
また1940年の地震では、その後に地震連鎖は無かった。
このように、すべての例で「異常震域」を伴っていた。
私が発見した「異常震域の法則」で、その後に大きな地震が起きたかどうかは、今日は余裕がないので後日調べることにする。
1943年は1ヶ月以内に長野県北部でM5.9の被害地震が起きた。
南海トラフ巨大地震（東南海）が近かっただけに、その影響も調べたくなってくる。
これはまた後日にnoteマガジンの方で。
1952年は2ヶ月以内に、これも被害地震の吉野地震（M6.7）が起きた。
1967年には、1ヶ月後に長野県中部と千葉県東方沖でM5クラスの地震が起きた。
■西日本は注意を
このように、近畿や中部地方で大きな地震が続くことがあるようだ。
今回思ったのは、このあたりで起きる深発地震のように、釧路あたりなど、とんでもない遠方で異常震域となる場合は、その震源周辺でも大きな地震が起きる可能性を今後は考えてみるべきだろう。
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ずっと愛用していて、どんな料理にも振りかけるが、何気に選んだ岐阜県の「臨醐山（りんごさん）」は黒酢人気ランキングサイトで1位だった。
血糖値上昇抑制効果などもあってダイエットにも良いそうで、サルちゃんにも薦めよう。
