あと1ヶ月足らずで関東地震が起きた「防災の日」を迎えるが、そうなるとまた首都直下地震の発生の可能性が話題となるだろうが、次の首都直下地震が「いつ起きるか?」ということを考えるにあたってヒントはあるのだろうか?ということを考えてみる。
■首都直下地震はいつ?
「首都直下地震はいつ起きるか?」については、地震学者に聞いてみても、いつ頃と答えが返ってくることは少ない。
「地震予知などできない」と「明言」されたりする。
だが私は元SEのプログラマー上がりで、「無秩序から秩序を見出す」ことを叩き込まれてきた。
それで様々な「発見」をするわけだが、問題はその多くが世に受け入れられなかったりすること。
もっとも本人は世の評判などは無関心で、そこに可能性があると判断すれば続けて、無いと判断すればやめるだけだ。
若干アイロニーが入ってしまったか。
■関東地震
ここで、99年前の関東地震の発生時期を見てみる。
そこで登場するのが、お家芸的な(?)黒潮大蛇行のこと。
1917年2月~1922年3月頃に約5年1カ月間と、黒潮大蛇行が長期間続いた。
その終息直後の1922/04/26に浦賀水道地震(神奈川県東部地震、M6.8)が発生したのは、「たまたま」だろうか。
さらに、その1年半後の1923/09/01には関東地震(関東大震災、M7.9)が発生した。
この地震は震源が神奈川県西部とされているが、他の説としては相模湾の中央部や北部をとる学者も多い。
自説では、後者のような海溝型地震であれば、黒潮大蛇行の終了後に発生する可能性が高かったのではないか。
この点は、自説と矛盾しない。
つまり、震源が海底であるほど、黒潮大蛇行が起きていない非大蛇行期に発生する可能性が高くなると考えている。
だからといって、内陸が震源の場合は黒潮の流路とまったく関係ないかというと、そうでもないかもしれない。
■何月に多いか?
まず、気象庁の震度データベース検索から、1919/01/01~2022/08/06のデータを抽出した。
条件は、南関東で発生したM5.0以上の地震。
そのデータの月別分布を以下に示す。
これを見て、「なるほど」と思った人は、9月がダントツで多い理由がわかったのだろう。
つまり、1923/09/01の大正関東地震とその余震が多発したために、9月が異常に多くなったのだろうと。
そこで、その年の9月は関東地震の本震以外のデータを除外してみた。
すると、こうなる。
これでまともなグラフとなったが、どうも平坦で何かしらの傾向を見出すのは難しい。
強いて言えば、2月が少ない。
また、9月は11月と並んで30件と、2番目に少ない
■見えてきた時期
次に、規模を上げて、M5.5以上の地震に絞ってみる。
多少偏りが見えてきたが、問題はサンプル数が少なくなることだ。
今度は、また9月がトップになった。
8月が少なくなるが、逆に火山噴火では夏季が多くなるのと対照的だ。
やはり、大正関東地震は9月頃に起きるべき「必然性」があったのか?
この年の夏は、記録的な猛暑だったが、猛暑の後の大地震のパターンでもあった。
また別観点からは、下記マップのようにエリア別の地震の発生季節を見ると、南関東は「I:本土南部」と「A:親潮域」に該当する。
そして、M7.0以上の大地震が多かったのはそれぞれ6~9月と8~12月だった。
これを見ても、やはり9月頃は南関東で大地震が多く起きていたことがわかる。
さらに、上記マップで色分けしているが、南関東は黄緑色で塗られていて、黒潮の直進期に多発していたことがわかる。
以上、今回は「一考察」にとどめておくが、これだけを頭に入れておいても、南関東直下で起きる大地震が、いつ頃が特に注意すべきなのかがわかってくるだろう。
「地震予知はできない」などと科学者たちが威張っていて、国民が手をこまねいて多くの犠牲者が出てしまうことを私は容認できない。
人にどう思われるかなどは関係ない。
真理に近づいてきたかどうかが、自分の研究を進めるにあたっての尺度なのだ。
※黒にんにくは、味の点で細かく不満を言う人は初めから「訳あり」を買わない方が良いかもしれない。
私は味より量&健康効果なので。
100gのお試し用もあり。