8/20に神奈川県小田原市の海岸で息絶えたクジラの座礁があったが、過去に静岡県や北海道で同じ種類の座礁の後で地震が起きた例があるので、紹介する。
※冒頭のアイキャッチ画像は2019年の例。
■クジラ座礁
8/20朝、小田原市石橋の海岸で、息絶えたクジラが打ち上がっていたのが発見された。
クジラはアカボウクジラとみられ、体長6mの個体。
近くのダイビングセンター代表は「深海性のクジラで大変珍しい種類なので、僕も初めて見ました」と語る。
■アカボウクジラ
アカボウクジラは、クジラ目ハクジラ亜目アカボウクジラ属のクジラ。
成体は6~7mほどになる。
クジラの中では最も深く潜水する種類として知られる。
大西洋、太平洋、インド洋に広く棲息していて、日本では駿河湾などに良好な生息地があり、特に静岡県でストランディング(座礁)事例が多い。
この種類がもし地震前兆として異常行動を起こすならば、深くまで潜ることによって何らかの異変に遭遇するのかもしれない。
■過去の地震前兆事例
NHKでは、今回のストランディングが「25年ぶり」と報道されたが、これは恐らく神奈川県でということで、後述するように静岡県では近年出現事例が多い。
下記の表では、過去の7件ほどのストランディング事例を示すが、右側に載せている地震の例は、あくまでも対応する可能性として示している。
(クリック・タップで画像拡大)
これらのストランディング→地震の対応が妥当とすれば、数日から2週間後に対応する地震が起きる可能性がある。
ただし、地震の規模はそれほど大きくない場合が多い。
クジラ全体で見れば、私が保持する動物前兆データベースだけでも40件以上ある。
東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の2ヶ月前には岩手県大船渡市と仙台湾で、1.5ヵ月前には茨城県で出現事例があった。
そして7日前には鹿嶋市の下津海岸に52頭が打ち上げられた。
もっとも、これも某大学の研究では「たまたま」巨大地震の前だったが、クジラと地震の関係は「迷信」だそうだが。
もしその通りだと思っていたら、私はとっくの昔にこのような研究はやめているだろう。
■サルちゃんのタイ料理三昧
※かつて「お魚博士」と呼ばれた水産学者・末広恭雄博士の「魚と地震」(1957年)、この最後の1冊が売れれば大変なことになりそう。
もちろん私は入手済みだから、こうして紹介している。