8/17にJAMSTECが発表した最新の黒潮「長期」予測によると、発生中の黒潮大蛇行の渦がちぎれやすく不安定だといい、たとえ大蛇行が終了することはなくても大きな地震に注意が必要かもしれない。
■黒潮「長期」予測
国立研究開発法人・海洋研究開発機構(JAMSTEC) のサイト『黒潮親潮ウォッチ』で8/17に最新の「2022年10月19日までの黒潮「長期」予測」が発表された。
その概要では、こうある。
黒潮大蛇行が始まって5年目になり、過去最長期間になっています。蛇行は渦がちぎれやすく不安定だと予測していますが、黒潮大蛇行が終わるようなことはなさそうです。
大蛇行が今すぐ終了することは考えられないとしても、渦がちぎれると、どのような影響があるか?
■大蛇行の渦が千切れた時
1977年春に、黒潮大蛇行の渦がちぎれたことがあるという。
詳細データがないので、その当時の黒潮の流路はわからない。
下記マップは、その頃に黒潮域で起きたM5.0以上の地震を示す。
ただし大蛇行が千切れた位置は、推測で描いている。
実際は、もっと蛇行が短かったかもしれない。
ここで、1977/04/21に父島近海でM6.1、最大震度3、深さ0kmの地震が起きていた。
この地震は、震源が浅いこともあり、もしかすると大蛇行が千切れたために渦の内側の水温が上昇したり、潮位が低くなるなどの影響で起きたのかもしれない。
下記の図がearthからの2022/08/17の最新の黒潮の流路を示す。
このように、渦がちぎれると、南海トラフ巨大地震とまでは行かなくても、大蛇行エリアで大規模な地震が起きる可能性を考えなければならない。ただし、大蛇行が本当に千切れるかどうかは今後の状況を見守る必要があるが。
※ばけたん「まもりだま」と「WARASHI」の「地震予知能力」は検証中だが、最近では8/17朝から2回ずつ点滅orお喋りした直後に八丈島東方沖でM5.4の無感地震が起きた。