小笠原諸島の硫黄島沖で、マグマ噴出による噴火が発生したとみられると8日に気象庁が発表したが、ちょうど1年前の福徳岡ノ場の大規模海底噴火に続き、関東から西日本で大きな地震などの連鎖が懸念される。
■硫黄島噴火
硫黄島(いとうとう)は、薩摩硫黄島の方ではない。
噴火は硫黄島の南岸の900mほど沖合で、7/11から始まったとみられる。
硫黄島というと、頻繁に噴火がニュースになるが、すべては「水蒸気噴火」で、マグマ噴火は何と1000年くらい起きていなかったという。
『硫黄島沖でマグマが噴出する噴火か 海岸に溶岩、1千年ぶりの可能性』
朝日新聞、2022/08/09
下記の写真は、2022/07/13に硫黄島の浜で撮影されたもの。
噴出したマグマが急速に冷やされて固まった、溶岩とみられる岩塊が海岸に打ち上げられていた。
下記マップは、硫黄島と福徳岡ノ場の位置などを示す。
このように、両島は57kmほどの近場で、小笠原諸島の南方にある。
■福徳岡ノ場と硫黄島の噴火に続いたこと
硫黄島の有史の火山活動(水蒸気噴火)と、近隣の福徳岡ノ場で起きた海底噴火などを調べてみると、恐ろしいことがわかってくる。
やはり、その頃は大きな地殻変動の最中で、富士火山帯やフィリピン海プレート付近で大きな地震や火山噴火が続くことが多いのだ。
以下に、その例を示す。
・1922年:硫黄島噴火
→1923/09/01:関東地震、M7.9、最大震度7相当、犠牲者・不明者10万5千人
・1944年:硫黄島噴火
→1944/12/07:昭和東南海地震、M7.9、最大震度7相当、犠牲者・不明者1223人
・1967年・1968年:硫黄島噴火
→1968/04/01:日向灘地震、M7.5、最大震度5、犠牲者1人
・1978年 →1978/01/14:伊豆大島近海、M7.0、最大震度5、犠牲者25人
・1982/03/09~10:硫黄島噴火
→1982/07/23:茨城県沖、M7.0、最大震度4
・2001/09/21~:硫黄島海底噴火
・2001/10/19:硫黄島噴火
→2001/12/18:与那国島近海、M7.3、最大震度4、津波20cm
・2005/07/02~:福徳岡ノ場海底噴火
→2005/08/16:宮城県沖、M7.2、最大震度6弱
・2010/02/03~:福徳岡ノ場海底噴火
→2010/02/27:沖縄本島近海、M7.2、最大震度5弱
・2015/08/07:硫黄島で水蒸気爆発。
→2015/11/14:薩摩半島西方沖、M7.1、最大震度4、津波30cm
・2022/07/11~:硫黄島で海底噴火
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■環太平洋で続くこと
更に、昨年8月以降の環太平洋の一連の地震・噴火活動を見てみる。
2021/08/12:英領サウスサンドウィッチ諸島、Mw8.1。
【噴火】2021年08月13日:福徳岡ノ場海底噴火で新島形成、VEI4
【異常震域】2021/09/14 07:46:東海道南方沖、M6.2、最大震度3、深さ450km
【ラ】2022年夏まで継続の予測
2021/09/21 05:25:千島列島、M6.6、最大震度1
2021/10/07 0:45:千葉県北西部地震、M5.9、最大震度5強。
2022/01/22 01:08:日向灘、M6.6、最大震度5強
【噴火】2022/01/15 13:10JST頃:トンガ・フンガトンガ・フンガハアパイ海底噴火、津波、VEI5~6
2022/01/22 01:08:日向灘、M6.6、最大震度5強
2022/03/16 23:36:福島県沖地震、M7.4、最大震度6強、犠牲者3人
2022/03/23 01:41:台湾・花蓮、M6.7、犠牲者1人
昨年から、このサウスサンドウィッチ諸島の地震がすべての「始まり」だと書いてきた。
そして、その後にやはり千葉県北西部など関東圏で地震が相次いだ。
また、今年1月にはフンガトンガの巨大な海底噴火も起きた。
実は秋田県の明菜さんが、それに関連するかもしれない夢を見ていて、これはいつものように公の場では書けないが、noteの有料マガジン『明菜の夢見るマガジン 2022年8月版』で書いている。
それから、例の横の繋がりを深めるための仕組みは、次第に形になってきて、そのことも8月版で書いている。
明菜さんの夢や硫黄島の活動を考えあわせると、何か尋常ではない出来事が待ち受けているように思えてくる。
※「ハザードマップ」というと地震中心になりがちだが、むしろ優先順位絵では水害。
たとえば「なぜ被害は地方に集中するのか?治水行政の闇」とか「台風19号の人だな被害は政府による『人災』である」とか、さすが宝島、攻める。
2年前の出版だが内容は色あせていない。