今日はイランでM6.0の地震が発生し、犠牲者が出る被害地震となったが、1ヶ月前に予測していた通りに大陸プレート上で大地震が起きた。
またKDDI・AUの通信障害が発生して大混乱したが、地震前兆を心配している人も多いようなので解説する。
■イランでM6.0
今日、イラン南部で、M6.0の地震が2回起きた。
2022/07/02 06:47JST:Bandar-e Lengeh北東55km、M6.0
2022/07/02 07:02JST:Bandar-e Lengeh北東57km、M6.0
いわゆる双子地震だ。
他にも多数の余震が起きている。
20:20時点の報道では、5人の犠牲者と約40人の負傷者が出ている。
上記の写真は、下記のTHE GUARDIANのニュース動画からのもの。
英語版だが、埋め込んでおく。
今日の宗谷海峡M5.9もそうだが、6/29の新月から3日目の新月トリガーで起きた地震だった。
1ヶ月弱前の2022/06/07 11:33に、山口県東部でM4.0、深さ10km、最大震度2の地震が起きた。
この時に、小規模でも無視できない地震だと書いておいた。
それは、この滅多に揺れない震源域で浅発地震が起きる時には、大陸プレートが活発化しているということ。
そして、過去には下記の記事で挙げたように、インド、タジキスタン、イランなどで大地震が起きることもあると。
過去1900年以降にイランで起きたM6.0以上の地震を検索すると、116件起きていた。
1年に1回以上、大地震が起きていることになる。
しかも、国土全体を「まんべんなく」起こしているかのような様相を呈している。
これは、イランがアラビアプレートとユーラシアプレートという2枚の巨大なプレート境界線にあたるため、プレート境界型の大きな地震が頻発することに起因している。
しかも、一旦地震が起きるとM5クラスの地震でも多くの犠牲者が出ることがある。
今日の宗谷海峡のM5.9もそうだが、6/29の新月トリガーの測範囲内で起きた地震だった。
その意味では、日本もまだまだ地震に注意が必要だ。
■AUで通信障害
今日は、未明からKDDIのauなどで通信障害が発生した。
1:35から全国的に発生し、18時35分時点でもまだ復旧していない。
auは「毎度おなじみの」という趣だ。
各地のauショップには、Wi-Fi電波を求めたり状況の説明を求める来客が殺到したという。
だが、店員は復旧の目途は立っていないと説明するしかなかった。
このような通信障害が起きると、すぐに騒がしくなってくるのが、「大地震の前触れ?」といった声だ。
たとえば、スマホのバッテリーの減りが早かったり、携帯電波がつながらないといった現象は、ブロッキング現象といって基地局までの電波が地震前兆の電磁波に妨害されるなどの事象もあり得なくはない。
だが、今日のように全国的規模で事象が起きる場合は、「まずちょっと落ち着きましょう」と言いたくなってくる。
最新の報道では、今回の原因は設備障害による音声通話(VoLTE)交換機での輻輳(混雑)が原因だとKDDIが明らかにした。
今NHKニュースで、コンサートで電子チケットが表示できずに入場できず困っている人々が映し出された。
だが、中には女性と娘の3人ずれが、電子チケットのスクショを取っていたので助かったと、ほっとした表情だった。
準備が良いお母さんだと思ったが、娘たちの入れ知恵だったのかもしれない。
■大震災発生時の通信障害
今年春以降に、KDDIでは同様の通信障害が何度か起きていた。
4/27、5/29、5/30に発生したが、その後に対応すると思われる地震は、全く起きていなかった。
今回も、原因がはっきりしたことと、全国的規模であることからも、地震前兆の可能性は低いと思われる。
この際なので書いておきたいのは、「大震災」がつくような大災害の発生時のことだ。
デフォルトで、携帯の通信障害が起きるものと考えておいた方が良い。
つまり、それだけで通信の大パニックになる恐れがある。
こういう時には、日頃何でもかんでも携帯電話に頼っている人ほど、パニック状態になりかねない。
1つのキャリアの契約よりは、たとえば私のようにモバイルWi-Fiがあったりすれば、通信確保の可能性は高くなる。
また、9インチのワンセグ-フルセグTVも持っていて、これも何かしら役に立つかもしれない。
大災害が起きても、どうしても自分が好きな美味しいものを食べたいという気持ちもわかるが、いつも書いているように「優先順位」としては、複数のネット環境を準備するなどの方が重要だろう。
※いま報道で話題になっている、掛川市の深蒸し茶、がんに良いというので、早々買ってみた。