今日正午頃に青森県三八上北地方でM5.1、最大震度4の地震が起きたが、この稀なエリアで地震が起きると数日後に東北や北海道で大きめの地震が起きることが多いので注意が必要だ。
■青森県三八上北地方M5.1
地震の詳細は以下の通り。
この震源域でこの規模の地震は珍しく、1919年以降ではM5.0以上の地震は過去に3回しか起きていない。
また、ほとんどは震源の深さが80~120kmほどの深いところで起きる。
これは、太平洋プレートが東からそのくらいの深さまで沈み込んでいるためだ。
つまり、その上に乗っているオホーツク(北米)プレート上ではなく、太平洋プレートの沈み込みで起きていることになる。
■地震連鎖例
このような珍しい震源域で大き目の地震が起きると、過去に大きな地震が連鎖していたかどうかを調べたくなる。
結構な時間がかかるが、今回はそれなりの成果はあった。
気象庁震度データベース検索で、M5.0以上だと3件だけなので、規模を下げてM4.5以上で検索した。
すると、1919/01/01~2022/07/20に青森県三八上北地方で起きたM4.5以上の地震は、16件あった。
これらの地震が起きた後で、大規模な地震が起きていた例を以下にしめす。
1940/12/27 04:25:青森県三八上北地方、M4.8、最大震度2、89km
1940/12/27 08:27:津軽海峡、M5.3、最大震度2
---
1961/02/07 13:19:青森県三八上北地方、M4.7、最大震度2、84km
1961/02/08 06:01:北海道東方沖、M5.6、最大震度2
1961/02/13 06:53:北海道東方沖、M6.4、最大震度3
1961/02/23 13:16:三陸沖、M6.4、最大震度2
---
1965/08/14 20:39:青森県三八上北地方、M4.6、最大震度2、93km
1965/08/28 03:22:択捉島南東沖、M5.3、最大震度1
1965/08/31 16:48:釧路地方北部、M5.1、最大震度2
---
1986/04/09 06:57:青森県三八上北地方、M5.1、最大震度3、18km
1986/04/16 21:52:北海道東方沖、M6.2、最大震度3
---
1987/04/15 11:43:青森県三八上北地方、M4.6、最大震度3、91km
1987/05/07 12:05:日本海北部、M7.0、最大震度5、犠牲者2人。
---
1988/03/11 00:33:青森県三八上北地方、M4.6、最大震度3、82km
1988/03/18 05:34:東京都23区、M5.8、最大震度4
---
1994/03/21 08:22:青森県三八上北地方、M4.6、最大震度3、77km
1994/04/06 14:19:茨城県沖、M5.4、最大震度2
1994/04/08 10:10:三陸沖、M6.5、最大震度2
---
1996/01/29 16:42:青森県三八上北地方、M4.7、最大震度3、118km
1996/02/01 16:18:国後島付近、M6.2、最大震度3
1996/02/08 06:36:千島列島、M6.9、最大震度3
---
2004/07/04 03:43:青森県三八上北地方、M4.5、最大震度3、105km
2004/07/07 23:13:釧路沖、M5.0、最大震度2
2004/07/08 19:30:千島列島、M6.3、最大震度1
---
2016/01/11 15:26:青森県三八上北地方、M4.6、最大震度5弱、10km
2016/01/12 02:08:北海道北西沖、M6.2、最大震度3、265km
2016/01/14 12:25:浦河沖、M6.7、最大震度5弱、52km
---
2019/08/15 14:32:青森県三八上北地方、M5.5、最大震度4、93km
2019/08/15 15:06:青森県三八上北地方、M4.5、最大震度3、91km
2019/08/29 08:46:青森県東方沖、M6.1、最大震度3
このように、16件中11件で、M5クラス以上の地震が続いていた。
1ヶ月以内で検索してみたが、実際は同日から数日後に東北から北海道あるいは千島列島で地震が起きることが多い。
■天体配置「クレイドル」期間中
このため、今回も8月中旬くらいまでは東北から北海道で大きな地震に警戒した方が良いだろう。
しかも、現在は大地震が多発する「クレイドル」という天体配置ができていることも強めの地震が起きる要因となっている。
このことは、余裕があれば今日の別の記事でかくことにしたい。
※安くて当たりで、防犯用やペット監視用など多用途。
自宅のネット環境に対応しているか調べた方が良い。
まとめ買いすると1本あたりは驚きの安さ。