以前から書いているように最近は西日本の内陸で地震が多く起きているが、深さが10~20kmと震源が浅い地震が多く、これは何を意味するかを考えてみたい。
■西日本の浅発地震
以下に、ここ1週間ほどに西日本で起きた有感地震を挙げる。
これを見ると、ほとんどは震源の深さが10kmとなっている。
このことは、南のフィリピン海プレートの沈み込みではなく、その上に乗っているアムールプレート(旧概念ではユーラシアプレート)上で起きていることがわかる。
浅発地震とは、深発地震の反対で、震源が浅いところで起きる地震のこと。
一般に60km~70kmよりも震源が浅い地震がそう呼ばれる。
■過去の大規模な浅発地震
以下に、1919年以降に西日本で起きた深さ20km以下の地震の分布を示す。
赤色の色が濃いほど深さが浅いことを示す。
下記の図は、フィリピン海プレートが南からどのくらいの深さまで沈み込んでいるかがわかりやすい。
もっとも、上記の震源マップは活断層型地震も含まれていて、それらは深さが大体30kmまでの浅い震源で起きる。
どちらにしても、規模が大きな浅発地震では被害地震となりやすい。
最近では、2016年熊本地震、2018年大阪府北部地震なども上記マップに含まれている。
冒頭で示した最近1週間くらいの地震も、同じくらいの深さで規模が大きくなれば被害地震となる。
■アムール(ユーラシア)プレート上に注意
このように、現在はアムールプレート、包括的にはユーラシアプレートが中期的に活発になっているようだ。
6/22にはアフガニスタン東部でM5.9の犠牲者が出た被害地震が起きて、7/2にはイランでも5人が亡くなるM6.1の地震が起きたが、大陸の方で大きな地震が起きた時には、西日本の浅いところで大規模な地震が起きる可能性も考慮しておいた方が良いだろう。
※Amazonで買ったTP-Linkのカメラ、玄関に設置して、とりあえず気象ステーションを置いてみた。
タブレットに専用アプリを入れてモニターできたので、明日にでもラドン測定器を移設する。
ラドン濃度もエバーフレッシュのような植物も、やはり地面に近いところで観測すべきなのか。