1年前の記事で、東北地方を横断した台風8号が怪しい進路をとったので、その後に大きな地震が起きそうだと書いていたが、その通りに想定していたところでM6クラス以上の地震が何度か起きた。
■令和3年台風8号
Amebaブログで、1年前の2021/07/28の記事として、こんな記事が出てきた。
『【地震予測】台風8号の進路から地震が気になるところ~東日本で地震に注意か』
問題の台風8号は、下記の進路のように、7/23に熱帯低気圧から台風になり、7/28に宮城県に上陸して、その後に秋田県沖を抜けて温帯低気圧になった。
7/26に多少行ったり来たりしているが、このあたりは大きな地震が起きる可能性は低いのでスルーした。
その後7/27 18時に多少進路を北に変えてきた。
■地震予測
このあたりが可能性があるということで、ピンク色の丸印で囲んでおいた。
7/28 6時に台風8号が宮城県に上陸したが、多少ジグザグの進路を取ってから、岩手県北部で急に西へ曲がって、秋田県沖へと抜けて行って温帯低気圧に変わった。
この8号の終盤でも、地震が起きそうなところを丸で囲んでおいた。
このような台風の進路から大きな地震の発生を予測することは、「後だし」では説得力に欠ける。
だが、この場合は1年前から予告しておいたので、文句は出ないだろう。
台風8号の前半の進路では、下記の図に追記したように、予測したエリア内で地震が起きた。
このように、M6クラス以上の地震が3回ほど起きた。
予測通りというか、たまたまエリア内に収まったというか。
次に、終盤の予測では、以下の通りとなった。
M6.0以上の条件では0件で、それ以下だとM5.9の地震が岩手県沖で起きていた。
今後さらに地震が発生する可能性はあるだろうが、高くはないだろう。
■気圧と地震
このような台風の進路と地震の発生の相関性については、中々受け入れられてもらえないだろうが、全く可能性がなければさっさとやめているだろう。
現在計画中の書籍でも、この説を紹介しようと考えている。
現在観測中の気象ステーションの値を見ていても、近場で地震が発生する前後には気圧の変化が見られる。
気圧変化と地震発生の相関性については、一部の先駆的な人々が関心を持っている。
低気圧が地震を誘発するという研究も見られる。
私はいつものように「理屈よりも事実」派であり、その事実の部分を25年間のSEの経験などを活かして研究している。
昨年の台風の進路から、今後地震が起きる可能性がある地域を洗い出し、地震予知活動に役立てるようにしたい。
※私が使用しているのと類似の気象ステーションで、このように屋外に設置する子機がついていると屋内・屋外の気温などを測定できる。