今日TOCANAに掲載された私が執筆した記事は、先月発表された首都直下地震の新たな被害想定と、近々に発生する可能性について解説したもので、掲載日に人気記事ランキング1位になった。
■首都直下地震の被害想定見直し
5/25に、東京都は首都直下地震の被害想定を10年ぶりに見直し、
犠牲者数が前回よりも3割減ったことが話題となった。
だが、私が感じたのと同様に、メディアでもこの犠牲者数の少なさが批判の対象となった。
今日の私のTOCANAの記事は、『8月までに首都直下地震発生か! 海底で不気味な兆候… 甘すぎる最新の死者想定で被害爆増する!』と題したもの。
まず、下記のTOCANAの記事を読んでみてください。
■海底火山噴火→南関東直下
じつは今日は、末娘の遥梛の3歳の誕生日の前日で、家族と多摩動物公園へ遊びに行って、疲労困憊して帰宅した。
そのため、今日は最低限の補足を書いて、他に不足している部分があれば明日以降に書くことにしたい。
まず、関東南方の伊豆小笠原諸島で海底火山が噴火した後、約1年以内に南関東直下でM6クラス以上の地震が頻繁に起きることが多かったという件。
TOCANAに挙げた8件の例を、こちらにも載せておく。
・ 1951/08~10:福神海山海底噴火
→ 【約9カ月後】1952/05/08:千葉県北西部、M6.0、最大震度4
・ 1952/09/17~24:ベヨネース列岩、明神礁の海底噴火
→ 【約10カ月後】1953/07/24:千葉県北東部、M6.0、最大震度4
・ 1954/11/04:ベヨネース列岩(明神礁)海底噴火
→ 【約8カ月後】1955/07/24:千葉県北東部、M6.0、最大震度4
・1954/06/25:ベヨネース列岩(明神礁)海底噴火
→ 【約1カ月後】1954/07/18:千葉県東方沖、M6.4、最大震度4
・ 1960/07/21:ベヨネース列岩(明神礁)海底噴火
→ 【約8カ月後】1961/03/25:千葉県東方沖、M6.1、最大震度4
・ 1973/09/27:福神海山海底噴火
→ 【約6カ月後】1974/03/03:千葉県東方沖、M6.0、最大震度4
・ 1989/07/13:手石海丘海底噴火
→ 【約11カ月後】1990/06/01:千葉県東方沖、M6.0、最大震度4
・ 2005/07/02:福徳岡ノ場海底噴火、VEI1
→ 【約1カ月後】2005/07/23:千葉県北西部、M6.0、最大震度5強
・ 2021/08/13:福徳岡ノ場海底噴火で新島形成、VEI4
→ 2022年8月までに南関東直下で大地震?
特に2021/08/13の福徳岡ノ場の海底火山噴火は、過去100年に国内最大級のVEI4という大規模噴火だったために、その影響はまだ続くと考えておいた方が良いだろう。
■マクモニーグル氏
次に、米国のジョー・マクモニーグル氏の予言。
この人の予言は、完全に外れることは少ない。
だが、5年程度の誤差を考慮してほしい旨書いていても、実際にはそれ以上の誤差をもって発生することもある。
たとえば、下記の予言。
【予言】2007年晩秋、高槻市、北25km、震度6弱~6強
【結果】2018年6月18日:大阪府北部地震、M6.1、最大震度6弱。大阪府
高槻市の中心として高槻市役所から北25kmだと、京都市右京区あたりとなる。
この地震の震源は、ほとんど高槻市役所の真下あたりだった。
位置的には適切だったが、発生時期には11年の遅延があり「5年程度の誤差」の範囲を超えている。
だが、京都市右京区で過去100年間に震度6以上を記録した地震は無く、高槻市ならば大阪府北部地震の1回だけだったことを考えると、やはりこの地震を予言していたといえるかもしれない。
そうなると、実際に起きれば規模によっては首都直下地震となる下記の予言も、少なくとも5年後の20238月頃までは発生する可能性を考慮しておくべきだろう。
【予言】2018年晩夏:東京都、西40km、震度6弱
【解説】東京都庁がある新宿から西40kmは、八王子市の西15kmの地点となる。
■南関東直下地震
以上のことから、福徳岡ノ場の海底噴火の連鎖とマクモニーグル氏の予言の観点から、特に今年8月頃までは南関東直下の大地震に注意した方が良いだろう。
もっとも、たとえ起きたとしても、M6.0程度であれば、震源によってはそれほど甚大な被害をもたらさない可能性もあることを書き添えておく。
更に、2021/10/07に千葉県北西部でM5.9、最大震度5強の地震が発生していた。
これが昨年の福徳岡ノ場の海底噴火に対応する地震だったとすれば、規模はM6まで行かなかったが、これで終わりという可能性もあるかもしれない。
※健康に良いだけでなく、どんな料理でも美味しくなるので、毎日愛用している。