【防災】「首都直下地震」被害想定見直しはアテにならない!茨城・福島沖の地震で津波発生の条件は?

2022/06/05

首都直下地震 地震予測 津波 防災 予知夢

t f B! P L

 

 


先月、首都直下地震の被害想定が10年ぶりに見直されたが、その犠牲者数が減ったことなどについて、メディアがこぞって反論を始めた。

また、茨城県・福島県沖の地震で、どの程度の規模以上で津波発生の恐れがあるかも考えてみたい。


■メディア総攻撃

5/25に東京都が新たに発表した首都直下地震の被害想定の「改訂」の件。

下記の5/25の記事で第1報を書いた。



その後、案の定メディアが一斉攻撃を開始した。

たとえば、昨日掲載された下記の記事。


『タワーマンションは生き地獄!?「首都直下地震」被害想定見直しはアテにならない!』




ここでは、まず5/22の茨城県沖、M6.0、最大震度5弱の地震を取り上げる。

武蔵野学院大学特任教授(地震学)の島村英紀氏が、こう語る。


「5月22日の茨城県沖の地震は、たまたま揺れも規模もやや小さかったが、もうひと回り大きければ、津波が発生しているところでした。今は地震の活動期です。これからしばらく、こういう地震が頻繁にあると思いますよ」


「ひと回り」というのは、つまりMが6.0から1上がってM7.0程度になるということだろう。



■津波が起きる地震の規模は?

そこで、ここは重要なところなので、調べてみた。

気象庁の震度データベース検索で、1919/01/01以降に福島県沖・茨城県沖で起きたM7.0以上の地震を洗い出すと、14件あった。


うち、茨城県沖が6件、福島県沖が8件。

このうち、津波が発生した地震は、どれくらいあっただろうか。


それは、下記の表で「●」印をつけた7件だった。


実際は、1938/11/05~06にはM7クラスが3回発生して、これらがひとまとめで「福島県東方沖地震」と命名されている。


この3つをひとまとめにすると、茨城県沖で1回、福島県沖で4回、津波を伴う地震となっていた。

地震の規模で見ると、最低で1938年のM7.0の茨城県沖でも津波が起きていた。


このため、通常の海溝型の大地震と同様に、目安としてはM7.0以上の地震が沖合の震源で津波が起きる可能性がある。

そして、このような発生した場合は、沿岸地域に住む人々は地震速報に耳を傾け、避難の可否を判断する必要がある。



■タワマンの検討は?

週刊実話WEBの記事に戻る。


東京都が5月25日に開催した防災会議で、10年ぶりに首都直下地震の被害想定を見直し公表した。

人的・物的被害は2012年に発表した前回の想定より、3~4割軽減するとされた。


このような被害想定の縮小に、果たして「抜け」はないのだろうか。

防災・危機管理ジャーナリスト・渡辺実氏は、こう語る。


「被害想定見直しで特徴的なことは、タワーマンションをクローズアップした点にあります。【中略】もしエレベーターに乗っている際、地震に見舞われ閉じ込められたら、どうなるか。消防もエレベーター管理会社も来てくれない。電気も消え真っ暗な中に、何日間も閉じ込められるんです。空腹、垂れ流しの排泄物。気が狂いそうになる状況に身が置かれる。実は〝タワマン〟というのは、このような地獄と背中合わせなんですよ」


この場合、タワマンとは20階以上の超高層マンションを指す。

10年前は、このようなケースはあまり検討する必要はなかっただろう。

この点が、現在は大きく変わってきた部分だ。

果たして、タワーマンションなど超高層ビルの被害を、十分に想定しているのだろうかという疑問が残る。



■神奈川県

島村氏は、こう語る。


「次の首都直下地震は、主に神奈川県であった異臭騒ぎと関係があるような気がします。典型的な都心南部直下型地震になるのか、海溝型の関東地震になるのか。今は誰にも分かりませんが、関東地震になった場合、M8になる可能性もある。もし、首都直下地震が都心南部直下地震だった場合、数十年後には海溝型である関東地震の発生も考えられます」


例の「異臭騒ぎ」については、大地震との関連性はより詳細の検討が必要だろう。


だが個人的には、やはり神奈川の大地震を懸念する理由がある。

以前に、聖地巡礼先と自宅で、「さがみ」「まぼり つなみ」と降りてきた(?)ことがあるためだ。

このことが、今でも頭から離れない。


「まぼり」は神奈川県横須賀市の三浦半島の東側にある、馬堀海岸のこと。




東京湾の奥よりも、横須賀市あたりは湾の入口だけあって、津波襲来の被害は甚大になる恐れがあるだろう。


私は、横須賀市・観音崎近くの「走水神社」に、3.11前からよく聖地巡礼させられていた。

走水神社は、京浜急行・馬堀海岸駅前からバスに乗り換える。


「横須賀市津波ハザードマップ」を見ると、馬堀海岸駅から海岸までは、高さ5mの津波で完全に浸水する想定となっている。

やはり、自分の中では「まぼり つなみ」が現実味を帯びてきそうだ。




※私が愛用のPoweradの同型の2000mAhモデル。
とにかく安く大容量で、多少重いのを我慢できる人向け。






ブログランキング参加中
にほんブログ村 その他生活ブログ 地震・災害へ
にほんブログ村
人気ブログランキング

自然災害ランキング
人気ブログランキング

地震ランキング

関連記事

Translate

クリックで救える命がある

クリックで救える命がある。

関連サイト

過去記事(月単位)

ブログ内検索(Google)

ブログ内検索(旧はてな)

このブログを検索

このサイトについて

ノンフィクションライター、地震前兆研究家、超常現象研究家、ブロガーの百瀬直也が地震・災害などを扱うWebサイト/ブログ。

QooQ