昨日5/22からM4~M6クラスや最大震度3以上の強い地震が続いていて、惑星集合の影響である程度想定していたが、その上を行く地震連鎖が始まっているようだ。
■八丈島東方沖M6.1
まず、今日に入って八丈島東方沖でM6.1の地震が起きた。
5/17から、関東東方沖でM5クラスの地震が起きていたと書いてきたが、これらの震源は今日の八丈島東方沖の震源と近く、この震源域とすべきだった。
USGSのデータでM5クラスの地震は、有感地震となったM6.0の地震以外にも、過去1週間でこれだけ起きていた。
2022/05/17 15:04JST、八丈島東方沖、M5.6、深さ10.0km
2022/05/17 16:19JST、八丈島東方沖、M5.3、深さ10.0km
2022/05/17 22:17JST:八丈島東方沖、M5.5、深さ11.4km
2022/05/23 01:57JST:八丈島東方沖、M5.1、深さ10.8km
やはり警戒していたように、更に大規模な地震が起きたことになる。
地震発生時の天体配置は、下記の通り。
全天体が130度以内くらいに集合していた。
また、120度、60度、90度のアスペクトがあり、60度と120度の組み合わせの三角形は、こういうパターンも考慮しなければならないかもしれず、今後の検討課題とする。
■徳島県北部M4.3
次に、徳島県北部で起きた地震。
このあたりで地震が起きると、すぐに「南海トラフ」と結び付けたくなる人が多い。
だが、過去にこの震源域で起きた地震を調べると、昭和東南海・南海地震の前には前触れとなるような地震は起きていなかった。
ただ、この震源域では過去にM5.6、最大震度4の地震も起きていた。
この地震が起きていたのは昭和東南海地震のちょうど10年前の1934/01/09だったことを考えると、この地震が長期的な前兆としての西日本内陸の地震の一つだった可能性は、あるかもしれない。
■青森県東方沖M5.4
次に、11:01には青森県東方沖でM5.4の地震が起きた。
この地震は、2022/05/09に伊勢湾で起きた「異常震域」を伴う深発地震によって、6/8までにM6.0以上の地震が起きる可能性を予測していたエリアから、微妙に外れていた。
また、規模もM6.0未満だったので、この地震はカウントしないことにする。
■惑星集合の影響
このように、警戒していた5/16の月食から7日経ってもまだM5~M6クラスが多発するというのは、想定の上を行っていた。
もちろん、これで終りとは限らない。
というのも、5/30の次の新月も、依然として全天体が130度くらい以内に集合する「惑星集合」が続くからだ。
そのため、「普通の新月」として扱う訳には行かないだろう。
このため、5月中くらいはまだ大きな地震に注意が必要だ。
■オホーツクプレート
以上、昨日から起きている大きめの地震を見てみると、ある傾向が見えてくる。
それらの地震を、冒頭のアイキャッチ画像で示した。
これらの地震は、地震に詳しい人は、位置的な並びでは一見太平洋プレートの沈み込みが震源のように見えるだろうが、実際はそうではない。
震源がもっと浅く、上の図の上の3つの地震は、オホーツクプレート(旧概念では北米プレート)内の浅いところで起きていた。
八丈島東方沖の方も、フィリピン海プレート上の浅い震源だった。
徳島県北部だけは性質が異なるが、これも南のフィリピン海プレートの沈み込みではなく、その上のアムールプレート内が震源だった。
これが何を意味するかを読み解くのは難しいが、一つの可能性としては、東日本のオホーツクプレートで更に大きな地震が続く可能性を考えておいた方が良いかもしれない。