この春頃から京都府南部で地震が頻発しているが、これが周辺の大地震の前兆である可能性と、「南海トラフの前触れ?」との声も多い中で、その可能性も検討してみる。
■京都府南部の地震
現在続いている京都府南部の地震が始まったのは、2022/03/13だった。
この日はM3.1、最大震度1の小規模な地震だったが、その後に日を置いて、3/31にはM4.3、最大震度4の地震が発生した。
過去の京都府南部を震源とする有感地震を年別に見ると、2年前頃から増えている。
2022年:13回
2021年:13回
2020年:11回
2019年:08回
2018年:18回 →大阪府北部地震
2017年:07回
2016年:04回
2018年に18回と多いのは、2018/06/18の大阪府北部地震(M6.1、最大震度6弱、犠牲者6人)の前後の影響と想われる。
■南海トラフの前触れ?
そもそも南海トラフ巨大地震の前には、よく言われるように西日本の内陸で地震が増えるのだろうか。
そこで、気象庁の「震度データベース検索」で、1919/01/01~1944/12/06に起きた最大震度3以上の地震を検索してみた。
結果は下記のマップの通り。
京都府南部あたりよりも、むしろ鳥取県・兵庫県・京都府の日本海岸で集中していた。
他に、和歌山県の内陸や紀伊水道あたりでも頻発していた。
この日本海沿岸については、主に下記の地震の影響だっただろう。
1925/05/23:北但馬地震、M6.8、最大震度6、犠牲者428人。
1927/03/07:北丹後地震、M7.3、最大震度6、犠牲者2925人。
1943/09/10:鳥取地震、M7.2、最大震度6、犠牲者1083人。
他にも、日本海沿岸ではないが、下記の地震もあった。
1936/02/21:河内大和地震(奈良県)、M6.4、最大震度5、犠牲者9人。
これとは別のエリアで起きた地震で、下記の地震に注目したい。
1933/09/21:七尾湾地震、M6.0、最大震度4、犠牲者・負傷者60人。
なぜならば、今地震が頻発している能登半島が震源だったからだ。
■南海トラフ
そして、南海トラフ。
1944/12/07:昭和東南海地震、M7.9、最大震度6、犠牲者・不明者1223人。
1946/12/21:昭和南海地震、M8.0、最大震度5、犠牲者・不明者1443人。
こうして見ると、やはり南海トラフ巨大地震の前には、西日本の内陸で大きな地震が増えると言えるかもしれない。
それが許されるならば、およそ20年くらい前から起き始めたことになる。
そして、もし1933年の七尾湾地震も前兆の地震に含めるならば、正に今、能登半島で頻発している地震が「前触れ」の一つになる?
本当かどうかは、巨大地震が起きてみてわかるだろうが、それでは遅い。
それ、こうして、たとえ可能性が低くても、挙げているわけだ。
今後も、西日本で起きる大きめの地震を見守りたい。
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HDDというものを久々に買ったが、Windowsならば初期化とか何にもせずに即使い始められる。
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