今日は岩手県でスケソウダラが大漁というニュースがあったが、これが地震前兆としての魚類の大漁・不漁の一つかどうかを検討する。
また、今日はうちにクモが出現したが、過去の地震前兆の事例を紹介する。
■スケソウダラが季節外れの大漁
今日5月9日、岩手県大船渡市に、100トンを超えるスケソウダラが水揚げされた。
スケソウダラの旬は12月から2月頃までの冬の時期で、魚市場の関係者によると、この時期にまとまって水揚げされたのは40年以上前に遡るという。
今年は4月初めから徐々に漁獲量が増え始め、5月第1週は200トンを水揚げした日もあった。
季節外れの大漁は、水温が低いことが影響しているとみられるという。
過去の東北地方太平洋沖地震の前後のスケトウダラの漁獲量の調査はいくつかあるが、何らかの地震前兆であることを示唆する研究結果は見つからなかった。
低い可能性ではあるが、今後しばらく岩手県周辺で大きな地震が起きるかどうかを観察したい。
■クモ出現
今日2022/05/09 17:30頃、東京都小平市の自宅2階で、1cmくらいのクモが、タンスを伝って降りていた。
それで騒ぎ立てるつもりはないが、以前から家にクモが出現することと地震の発生に相関関係があるかどうかを調べていた。
それで良い機会なので、今日の事例が地震前兆かどうかは別として(たぶん違うかも)、過去にクモの出現後に地震が起きた例を含めて、以下にまとめる。
◎2008/05/04~05頃
家でクモが壁を這っているのを何度か見た。
→【3~4日後】2008/05/08 01:45:茨城県沖、M7.0、最大震度5弱
前後に同震源域でM3~M6クラス多数
◎2009/01/27 22:30頃:
帰宅したら、部屋の壁に体長2cmぐらいのクモがへばりついていた。
宏観現象による地震予知のバイブルである『前兆証言1519!』を紐解いてみる。
ちなみに、動物の地震前兆現象を研究するには、この本が出発点であり、目を通さなければ話にならないと言える。
「昆虫など」の章には、クモの目撃例はほとんどない。
アリ、ミミズ、蚕、ゴキブリ、ナメクジ、etc。
冬の寒い時期にゴキブリが何匹も出てきたというのは、かなり異常かも。
この本で、クモの報告は2件ほどあった。
その1件は、「我が家にクモが1匹もいなくなった」というもの。
「クモが出てくる」よりも、これの方が信憑性があるかもしれない。
それとも、天上裏からいったん降りてきて、それから家の外へ逃げ出すとか?
うちのクモ目撃に戻って、この日の翌日の夜も、壁の低いところにへばりついていた。
翌々日には、いなくなっていた。
前日1/26には鈍い頭痛と胃の不調もあった。
そして2日後以降に関東圏で起きた地震は、以下の通り。
個人的判断で、確度が高そうなものに「◎」を付ける。
→○【2日後】2009/01/29 08:56:千葉県東方沖、M4.3、最大震度3
→○【2日後】2009/01/29 09:05:千葉県東方沖、M4.0、最大震度2
→◎【3日後】2009/01/30 04:59:神奈川県東部、M3.9、最大震度2
→◎【4日後】2009/02/01 06:51:茨城県沖、M5.8、最大震度4
◎2009/02/03
夜寝る前に部屋の壁にクモ出現。
→【3日後】2009/02/06 11:43:山梨県中・西部、M2.2、最大震度1
◎2009/09/22 23:30頃:
風呂から上がるときに、天井から小さなクモが糸をたどって下りてきていた。
→◎【4日後】2009/09/26 14:27:東京都多摩東部、M3.0、最大震度1
→◎【4日後】2009/09/26 15:07:千葉県南東沖、M4.6、最大震度1
◎2011/01/12 18:20:
自分の部屋で、体長4cmくらいのクモがへばりついていた。
→【0日後】2011/01/12 22:16:東京湾、M3.5、最大震度1
◎2011/01/31
クモが天井を這っていて、PCの前に座っていた私の頭に落ちてきた。
→【0日後】2011/01/31 17:21:伊豆大島近海、M4.2、最大震度4
■地震前兆の相対性
以上のクモ出現が地震の前兆現象としての異常行動とすれば、ある程度見えてくるものがある。
それは、地震の規模が大きいほど、クモ出現から地震発生までの遅延が長くなる傾向があること。
あるいは、ごく近場の震源であるほど、発震の直前にクモが出現することがあること。
地震前兆現象の強さと距離と規模の相対性。
これは、なかなかわかってもらえないようだ。
私の場合は、長年の経験から、この規模ならば、この距離または強さならば、前兆としてあり得るかもしれない…などと判断する。
元SEとして得意な、コンピューターとカンピューターの両方を駆使するみたいな。