昨日3/7の秋田県の明菜さんのブログで、秋田県で地震があると、その後に日本で大きな地震が起きることが多いとあるが、どれだけ多いかと、その実際の例を探してみた。
■明菜さんのブログ
2022/03/07 07:31の秋田県の明菜さんがブログで「警戒して下さい‼‼」と題した記事を書いている。
ここで明菜さんは、こう書いている。
夜中に、秋田県内陸南部が揺れました…
前から書いてますが、何故か秋田が揺れるとその後に強い地震が日本で発生します…
この日に起きた秋田の地震とは、3/7に秋田県内陸南部で起きたM3.4、最大震度2の地震のこと。
■秋田県内陸→東北で大地震
明菜さんといえば、予知夢で知られているが、この件についてはどうだろうか。
今回は、秋田県の内陸と沖合でM3.0以上の地震が起きた後で、同日から1ヶ月以内くらいに、北海道から東北あたりに絞って、大きな地震が起きた例を探してみた。
結果は、以下の通り。
・1964/06/15 19:53」秋田県沖、M4.8、最大震度2、深さ60km
1964/06/16 13:01:新潟地震、M7.5、最大震度5、深さ34km、津波4m、犠牲者26人、日本海東縁ひずみ集中帯
・1983/05/14 22:29:秋田県沖、M5.2、最大震度1、深さ52km
1983/05/26 11:59:日本海中部地震、M7.7、最大震度5、深さ14km、津波14m、犠牲者104人、日本海東縁ひずみ集中帯
・1993/07/05 22:26:秋田県内陸南部、M3.9、最大震度1、深さ121km
1993/07/12 22:17:北海道南西沖地震、M7.8、最大震度6、深さ35km、巨大津波、犠牲者・行方不明者230人、日本海東縁ひずみ集中帯
・2004/09/23 22:03:秋田県沖、M4.4、最大震度1、深さ35km
2004/10/23 17:56:新潟県中越地震、M6.8、最大震度7、深さ13km、犠牲者68人、日本海東縁ひずみ集中帯
・2008/05/29 01:41:秋田県内陸南部、M4.8、最大震度3、深さ1km
2008/05/29 02:19:秋田県内陸南部、M3.0、最大震度2、深さ0km
2008/6/14 08:43:岩手・宮城内陸地震、M7.2、最大震度6強、深さ8km、犠牲者・不明者23人
・2008/07/01 20:17:秋田県内陸南部、M4.3、最大震度3、深さ2km
2008/07/24 00:26:岩手県沿岸北部、M6.8、最大震度6弱、深さ108km、犠牲者1人。
・2014/11/15 14:17:秋田県内陸南部、M3.1、最大震度2、深さ9km
2014/11/22 22:08:長野県神城断層地震、M6.7、最大震度6弱、深さ5km、日本海東縁ひずみ集中帯
・2018/09/03 20:33:秋田県内陸北部、M3.1、最大震度1、深さ4km
2018/09/06 03:07:北海道胆振東部地震、M6.7、最大震度7、深さ37km、犠牲者42人、石狩低地ひずみ集中帯
・2019/06/18 07:22:秋田県内陸北部、M3.5、最大震度2、深さ5km
2019/06/18 22:22:山形県沖、M6.7、最大震度6強、深さ14km、日本海東縁ひずみ集中帯
■ひずみ集中帯
主にM6.0以上の被害地震を抽出したが、非常に多い。
なぜ、このような連鎖が起きるのか?
それは、これらの結果として起きた地震の多くは、「ひずみ集中帯」で起きたものだという共通点がある。
特に、「日本海東縁ひずみ集中帯」が多い。
「ひずみ(歪)集中帯」とは、長期的に見て地殻変動による歪みが特に集中している地域のこと。
下記の図のように、秋田県西部の内陸と沖合も、「日本海東縁ひずみ集中帯」のエリアに含まれる。
このように、このひずみ集中帯では、歴史を通じて多くの被害地震が起きていた。
この他に、「新潟-神戸ひずみ集中帯」というのもある。
両者は部分的にオーバーラップしているが、秋田県に関連が深いのは「日本海東縁ひずみ集中帯」の方だ。
このため、秋田県で地震が起きた時には、その後に特に日本海東縁ひずみ集中帯」で大規模な地震を警戒した方が良いということになる。
※なぜか一度キャンセルされてしまったが、まだ販売されているので再度注文してみた。