日本の南岸を流れる黒潮大蛇行が、最新の速報では「渦がちぎれた」可能性があるとあるが、そうなると大蛇行の終息または渦の力が弱くなることで大地震の発生が懸念されるが、どうなるか。
■最新の黒潮「短期」予測
JAMSTEC(国立研究開発法人・海洋研究開発機構)がYouTubeで公開している最新の黒潮の「短期予測」が昨日2/10に更新された。
これを見ると、解説文に「黒潮大蛇行が継続していますが、大蛇行から渦がちぎれかけているか、既にちぎれている状態です」とある。
慌てて、最新の黒潮の状況を調べてみた。
まず、earthサイトの最新の海流状況を見る。
これを見ると、たしかに「千切れ」かけているように見える。
JAMSTECの最新の黒潮「長期」予測では、3月上旬ころに、千切れる予測となっていた。
次に、海上保安庁の「海洋速報(海流図)」を見てみる。
最新版は、一昨日2/9の状況を示している。
見方がよくわからないけれど、大蛇行の渦の下の矢印は、ちぎれた渦を示すのだろうか。
やはり、千切れているか、または千切れかけているようだ。
■黒潮大蛇行が終息か
こうなると、次のJAMSTECの最新の予測がどうなるかが気になってくる。
今年いつかのタイミングで黒潮大蛇行が終息(消滅)する可能性も見えてくるかもしれない。
そうなると、これまでの私の研究では、その直後に南海トラフ巨大地震の発生の可能性が出てくる。
たとえ「直後」ではなかったとしても、非大蛇行期が続く限りは、発生の可能性は消えない。
「いよいよか」ということになるが、ただ現時点ではあくまでも低い可能性で大蛇行の終息の可能性があるという段階だ。
今後も動向を注視することにしたい。
※これを読んで、黒潮など海洋現象と天気の関係について良くわかった。