今日は昼間に気になる雲を見て、それを撮影したが、果たして「地震雲」かどうかを考えてみる。
…と書いているうちに、対応するかもしれない地震が起きた。
■「地震雲」?
今日2022/02/09 12:40頃、小平市花小金井の自宅付近で、気になる筋雲を見た。
可能性は低いだろうと思ったが、念のため撮影した。
幸いにして、西武新宿線が直線的に通っている方角と同一なので、目視の方角はある程度わかった。
多少拡大すると、こうなる。
下記マップのように、東南東の方角に、南南西から北北東へ多少傾斜して伸びていた。
問題は、自分がいる位置からどれだけ距離が離れているかを推測するのは困難なため、上記マップで仮に3本矢印を引いておいた。
■茨城県沖
たとえ地震があるとしても、「力は弱い」ような雲なので、大した規模ではないだろうと思っていた。
そして、夕食後の19時ころ、これをブログで投稿しようかどうしようか迷っていた。
念のため、地震が起きていないかと地震情報を見ると…起きていた。
上記の矢印入りのマップに、震源を書き入れておいた。
一応地震は起きたものの、M3.4の規模であの雲は本当に「前兆雲」だったのか?
こういうことは、当てずっぽうで探るのではなく、多くの観測経験があってこそ判断ができるようになるのだろう。
私は、そこまでの経験があるとは言えない。
■地震雲観測の心得?
もし仮に「地震雲」というものがあるとしても、巷にあふれる「地震雲」の報告は、怪しいものが多い。
いま、思いつくままに書くと、「地震雲」の判断には、少なくとも以下のような考慮が必要ではないか。
・地平線の上空あたりの雲は、みんな「筋雲」に見えるので無視する。
・短時間で流れて行くor消える雲は、地震前兆雲とは見做さない。
・「地震雲」と騒がれるものの大半は通常の気象要因で説明できるもので、地震雲を云々するならば気象学の知識をもつことが必須。
「地震雲」を云々するならば、最低限このくらいの「検証」をしないと、否定派の科学者(というか殆ど)からバカにされても仕方ないかもしれない。
では、今日12:40に見た雲はどうだったか。
あの後、買い物をしてから、雲を見たあたりに戻った時には、あの雲は消えていた。
そのため、判断が難しいが、一つの可能性としては、あの程度の小規模な地震の前兆雲は、「力が弱い」ために、比較的短時間で消える(流れて行く)のかもしれない。
このように、地震前兆研究家を名乗っているが、「地震雲」に対しては慎重な態度を取っているのは、これだけに専念して研究するくらいの時間とエネルギーを要さなければ、なかなか真実は見えてこないだろうと考えるからだ。
少なくとも言えることは、地震雲が発生するメカニズムを既に実験で確認した先人の科学者がいるのだから、そういう研究成果を無視して、「『地震雲』は通常の気象現象として説明できる」といった言説は、そういう研究を知らないで言っているとしか思えなくなるのだ。
地震雲は、肯定するにも否定するにも、「慎重さ」が必要だという話でした。
■【追記】2022/2/9 21:50
その後に、ラドン濃度下降とばけてん点滅で、関東はまだ揺れそうです。
詳細は下記のAmeba支部の記事を。
※その「先駆者」の研究成果。