今日は千葉県東方沖で3回地震が起きたが、過去にはこの震源域でM6クラスでも犠牲者を伴う被害地震となったケースがあったので、より大規模な地震に注意が必要だ。
■千葉県東方沖
まず、今日千葉県東方沖で、3回地震が起きた。
それらの地震を含めて、昨年12月以降にこの震源域で起きた地震の一覧を示す。
このように、今日はM3~M4クラスの地震が3回起きた。
この震源域で、M6.0以上の地震がどれだけ起きていたかというと、1919年以降に32回起きていた。
うち、犠牲者を伴う地震は、少なくとも下記の2件があった。
・1987/12/17 11:08:千葉県東方沖地震、M6.7、最大震度5、犠牲者2人(関東における戦後初の被害地震)。
・2012/03/14 21:05:千葉県東方沖、M6.1、最大震度5強、犠牲者1人。
1987年は九十九里浜から5kmほどの沿岸。
2012年は銚子岬の東方約8kmと内陸の近場だった。
■多くの被害が
このように、沖合でも内陸から非常に近くが震源となる地震が多い。
そのため、M6クラスでも被害が起きることになる。
下記の一覧は、1919年以降に起きたM6.0以上且つ最大震度5弱以上の地震で、13回起きていた。
1987年の地震では、木造家屋の屋根瓦の崩落、急傾斜地の方かい、砂地盤の液状化、ブロック塀の倒壊などの被害が顕著だった。
【写真】倒壊したブロック塀
こうして、この地震は首都圏で相当広範囲に被災した地震としては、1923年の大正関東地震(関東大震災)以来となった。
このように、都市型地震というのは非常に大きな被害が出るもので、いつか起きる首都直下地震はこんなものでは済まないだろうと考えると、非常に恐ろしいものがある。
※突っ張り棒より「たおれんゾウ」?