昨日2/3の『日刊ゲンダイ』の記事で、ここ数日相次いでいる関東の地震は巨大地震の発生と関係があるのだろうかという主旨があったが、地震学者のコメントに対して私の意見を書いておきたい。
■『日刊ゲンダイ』
昨日2022/02/03の日刊ゲンダイの記事は、『首都圏で相次ぐ揺れ…小規模地震の頻発と巨大地震の関係は? 専門家に聞いた』と題したもの。
ここ数日首都圏直下(南関東直下)で地震が相次いでいて、2/1 4:34には神奈川県東部でM3.8、最大震度3の地震が起きた。
震源はほとんど東京都に近く、千代田区で最大震度3など23区のほぼ全体が揺れた。
これに対して、お馴染み武蔵野学院大特任教授の島村英紀氏(地震学)が、こう語る。
「フィリピン海プレートの活動が活発化し、東京湾や相模トラフ、房総半島など首都圏周辺の地震も増えています。首都圏直下地震に繋がる地震の前兆と考えられます」
そして、マグニチュードが1上がると規模は32倍になり、小規模地震がいくら集中して起きても、それで大地震の発生が解消されるわけではないと語る。
このあたりは、よく素人の人々が陥りやすい誤解だろう。
むしろ、大規模な地震の前兆ではないかと疑うことが大切だ。
だが、首都直下地震に繋がるとか、そんなに単純化してしまっていいのかという疑問も残る。
■大正関東地震の前に
そこで今回、関東大震災を引き起こした大正関東地震の前に、どのくらいの規模と数の地震が起きていたのかを調べてみた。
気象庁「震度データベース検索」で、その年の、地震の前日までの1923/01/01~1923/08/31に起きたM1.0以上の地震を検索すると、85件あった。
次に、比較対象として、30年後の1953/01/01~1953/08/31に起きたM1.0以上の地震を検索すると、70件あった。
85件と70件では、そう顕著な相違はない。
それよりも、下記の震源マップを見れば、一目見て相違がわかるだろう。
まずは、1923年のもの。
そして、1953年のもの。
そう、関東大震災の前には、地震の震源が関東の主に東部の内陸と関東の沖合に集中していたのだ。
これに対して、30年後の方は通常の分布に近く、東北沖あたりでもそれなりに起きていた。
■震源の分布に注目
この1923年の8カ月間の震源マップを見ると、丸の大きさでもある程度わかることがある。
大正関東地震の前に起きていた地震よりも、30年後に起きていた地震は「小粒」というか、丸が小さいものが目立つのだ。
期間は同じで、M5.0以上に絞り込むと、1923年は33件、1953年は17地震と、大震災の前の方が約2倍も多く起きていた。
これはかなり顕著な相違といえるだろう。
1923年の地震パターンは、なんだか現在の地震のパターンに似ているのではないだろうか。
だが、同じように過去8カ月間で地震を検索してみても、昔と尺度が異なるというか、見つかる地震の数は今の方が圧倒的に多い。
これは、たとえば震度計の数や質の向上などがあるかもしれず、このあたりの検討は後日また方法を考えたい。
今日の調査で見えてきたのは、このような巨大地震の前には、周辺地域で通常と異なる地震の発生分布が見られることもあるということだ。
このことは、今後起きる首都直下地震の発生時期の検討にも役に立つかもしれない。
■関東で地震に注意
昨日の記事で書き忘れたが、2022/02/03 18:21、両耳で数秒間圧がかかった。
その前後にセミ鳴きの耳鳴りが強めに続いていた。
だが、その後に関東ではまだ地震が起きていない。
もしかすると、未明の2022/02/04 03:38の新潟県中越地方、M2.5、最大震度1の前兆だったかもしれない。
小規模だが、新潟県といっても、ここ小平市から茨城県北部あたりまでと距離的に同じなのだ。
他には、ラドン濃度が昨日16:46の千葉県東方沖、M3.6の後の20時に15から16に上がった後で、1日ほどずっと変わらない。
機器の異常かと思ってしまう。
また、上記の表で書いているが、今日10時台~12時台に「ばけたん」が3回ほど点滅した。
これに対する地震がまだ起きていないようで、こちらも気になるところだ。
■今日のAmeba支部
今日は下記の1本の記事を書いた。
◎【地震前兆】「ばけたん」点滅もリアルタイムで知らせるようにしました
※ついに、ばけたんを買ってしまった。
うちの従弟のオカマ歌手のような趣味はないけれど、ラドン測定器などと一緒に吊るすと、ピンクの方が目立つだろうと思って。