『エコノミストOnline』に掲載された記事では、日本海溝と千島海溝で予想される巨大地震が起きた際に、各地の沿岸でどれだけの高さの津波が襲うかを示しているが、対象地域にお住いの方々は頭に叩きこんでおかなければならない。
■『エコノミストOnline』
2022/02/21に『エコノミストOnline』で、『日本海溝・千島海溝地震が起きれば、沿岸を20メートル級の大津波が襲う』と題した記事が掲載された。
内閣府が昨年12月、日本海溝と千島海溝沿いの太平洋で起きる巨大地震の被害想定をまとめたが、これについて4回にわたって解説するという。
解説するのは、京都大学レジリエンス実践ユニット特任教授・名誉教授の鎌田浩毅氏。
この先生はちょっと…だが、重要な内容なので紹介することに。
■千島海溝
政府の地震調査委員会は5年前の2017年に、千島海溝沿いを震源とするM8・8以上の地震が30年以内に起きる確率を「最大40%」と見積もった。
この海域で過去6500年間ほどで18回起きた巨大地震では、ほぼ同時に津波が発生した。
最後の地震は、慶長三陸地震(M8.1、犠牲者2千~5千人)だった。
慶長といえば、スズさんの例の「慶長地震がそのまま起こる」を思い出す。
このことは、6年前にTOCANAの記事で紹介している。
この慶長期には、前後に南海トラフ巨大地震、首都直下地震に相当する大地震も起きていた。
■津波想定
記事に掲載された下記のマップでは、日本海溝と千島海溝の巨大地震で起こり得る大津波の想定高さを示している。
高いところでは、たとえば宮古市で29.7m、えりも町で27.9m、釧路町で27.3mと、壮絶な高さの津波が想定されている。
つまり、東日本大震災よりも高い津波が襲う可能性がある。
このような巨大地震が25年以内に40%の確率で起きると見積もられている。
そのため、津波到達が予測される地域では、具体的に避難の仕方をシミュレーションしておかなければならない。
津波到達までに、お年寄りが安全な高台などへ避難する余裕があるか?
今はそうでなくても、25年後にはお年寄りになっている人々も含めた話になる。
決して他人事とは思っていけないだろう。
※ついに最新のラドンガス測定器を購入した。