今日2/21朝に三重県南東沖で「異常震域」を伴う深発地震が起きたが、自分が発見した法則性では1ヶ月以内に対応するエリアでM6クラス以上の地震が起きる可能性があるので注意を。
■三重県南東沖M4.5
まず、地震の情報は以下の通り。
上記マップの通り、震源の周辺の東海・近畿地方は全く有感地震とならなかったが、東日本の最遠は福島県まで有感地震となった。
いわゆる「異常震域」パターンの地震となった。
これが起きるのは、大体は深さ350km以上の深発地震であり、起きるところは今日の地震のように大体決まっている。
■久々の異常震域
異常震域を伴う地震は久しぶりで、自分が把握している分では、昨年2021/10/21の東海道南方沖、M5.8、最大震度3、深さ356km以来だった。
では、この時1ヵ月以内に対応する大きな地震があったかというと、なかった。
ただし、1ヶ月後を少し過ぎた2021/11/29に鳥島近海でM6.4、最大震度2の地震が起きた。
また、震源は自分が導き出した「法則性」から、多少外れていた。
もともと、私がこの法則性を発見した際には、「2ヶ月以内」としていたが、それでは時間範囲が広すぎると考え、1ヶ月に狭めることにした。
その少し前では、2021/09/29に日本海中部でM6.2、深さ400kmの「異常震域」を伴う地震が起きた。
この時は、北海道東端の根室市や関東まで東日本の広い範囲で有感地震となった。
そして1週間ほど後の10/7に、千葉県北西部地震(M5.9)が起きた。
上記の図のように、「パターンB」として予測していた範囲内だった。
■南海トラフ?
今朝の地震の震源である三重県南東沖は、東南海地震の震源域だ。
それで「南海トラフ巨大地震の前兆地震?」と心配になる人がいるだろうが、ほとんどの地震の専門家はそれを否定するだろう。
というのも、南海トラフ巨大地震は今日のような深い震源ではなく、深さ数十キロの浅いところで起きるからだ。
また、M4.5という規模の小ささも、否定的なる一因となるだろう。
だが、全く関係ないのかというと、そうとも言えないかもしれない。
1944/12/07の昭和東南海地震の2ヶ月弱ほど前には、シベリア南部でM5.7m、深さ447kmの地震が起きていた。
この時も、北海道と青森県で有感地震となる「異常震域」パターンだった。
この時は、最遠の異常震域ポイントの延長線上ではなかったが、東南海地震が起きた。
このため、私が発見した法則性からは外れるが、このようなパターンも検討しなければならないかもしれない。
■今回の予測
今朝の三重県南東沖の地震で最遠の「異常震域」となったのは福島県浪江町だった。
それで、この地点を中心に半径250kmの円を描き「パターンB」とする。
もう一つは、その延長線上で100kmほど間隔を空けて半径375kmの円を描き、「パターンA」とする。
下記マップは暫定的に作ったもので、距離などはアバウトだ。
そのため大体の位置と考えてください。
パターンAの北海道あたりがマップからはみ出ているが、2日後に気象庁の震度データベースに盛り込まれた後で、もっとわかりやすいマップを作るので。
一応1ヶ月後の3/20までに、パターンAかBでM6.0以上の地震が起きる可能性があると予測しておく。