海外サイトで、1900年以降の世界の10大巨大地震を紹介していたが、これを解析して発生の時期などの傾向を探ってみたい。
■世界10大地震
今回見つけたのは、『VOLCANO DISCOVERY』サイトの『Find the top 10 largest quakes on a given day, month or year』と題した記事。
ここでは、1900年以降に世界で起きた巨大地震を規模によって10件まとめた結果を紹介している。
その10件の地震の震源は、下記のマップの通り。
これらの地震を規模の順に並べると以下の通りとなる。
(1) 1960/05/22:チリ、Mw9.5
(2) 1964/03/28:アラスカ、Mw9.2
(3) 2011/03/11:三陸沖、Mw9.1
(4) 2004/12/26:スマトラ島沖、Mw9.1
(5) 1952/11/04:カムチャツカ、Mw9.0
(6) 2010/02/27:チリ、Mw8.8
(7) 1906/01/31:エクアドル、Mw8.8
(8) 1965/02/04:アラスカ、Mw8.7
(9) 2012/04/11:スマトラ島沖、Mw8.6
(10)2004/03/28:スマトラ島沖、Mw8.6
■日本の地震
この10件の巨大地震を見ると、最大でMw9.5、最小でMw8.6の規模だった。
このM8台後半以上の巨大地震が、過去120年間で10回起きていた。
大雑把な数え方だと、1回の干支の巡りで起きていることになる。
このうち、日本国内の地震は東北地方太平洋沖地震の1件だけだった。
これを多いと思うか少ないと思うかは、人それぞれかもしれない。
昭和東南海地震・南海地震も、この中に含まれていない。
つまり、より小規模だった。
日本で多きる大地震は、M8.6以上の巨大地震というのは、そう滅多には起きない。
むしろ恐ろしいのは、M7クラス以上の海溝型地震で、津波を伴うことによって多大な人的被害が発生することだ。
また、時には南米で起きた巨大地震によって発生する津波が、日本の太平洋岸にも到達して大きな被害が出ることもある。
■日本で気を付けること
環太平洋を4分割すると、日本の周辺ではカムチャツカ半島やアリューシャン列島でも巨大地震は起きる。
このリストに上がるような、東日本大震災のような稀に起きる地震以外には、むしろM7クラスの津波を伴う海溝型地震や、M5クラス後半くらいの小規模でも内陸の直下型地震を気を付けるべきだろう。
また、このような巨大地震が起きる頻度については、「太陽活動」が関係してくるが、これは近日中に別の場で紹介することにしたい。
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