1/22の日向灘M6.6の地震は、日本中で多くの人々が「南海トラフとの関係は?」と疑問に思ったことだろうが、今日のNHK宮崎放送局のニュース記事で、記者がその疑問を地震学者にぶつけているので、その回答を紹介する。
■NHK宮崎ニュースより
NHK宮崎放送局のWebニュース記事『宮崎てげわかるニュース』より。
ちなみに、「てげ」とは調べて見ると、宮崎県の方言で「すごく」とか「とても」という意味だとか。
沖縄の方で「てーげー」という方言がよく用いられていて、こちらは「大概」が訛ったもので、「大体」「適当な」といった意味合いがある。
つまり、南方の人々によくある「アバウトさ」を良く表した言葉使いでしょう。
蛇足はともかく、『「震度5強から2週間 気になる疑問を専門家に聞いてみた』と題した記事。
これもかなり「てーげー」で、掲載日付が書かれていない。
恐らく一昨日2/9に掲載されたと思われる。
■日向灘M6.6の影響は?
2022/01/22 01:08に日向灘の大分県沖で発生した、M6.6、最大震度5強の地震。
京都大学防災研究所宮崎観測所の山下裕亮・助教が意見を求められた。
山下氏によると、余震が非常に多かったものの、現在は落ち着いているという。
それでも、今後1~2ヶ月間程度は、震度3~4などの地震が起こる可能性はあるそう。
■南海トラフ巨大地震との関連は?
「南海トラフ巨大地震との関連は考えられますか?」
この記者の質問に、このような内容の答えが返ってきた。
・南海トラフ巨大地震と発生のメカニズムが異なる。
・プレート境界で発生する南海トラフと異なり、日向灘に沈み込む「海プレート」の内部で発生したもの。
・つまり南海トラフ巨大地震への直接的な影響はかなり限定的と言える。
その「影響」を完全に否定していないという点で、根拠が薄いのに頭から否定する態度と異なり、好感が持てる。
いわゆる、政権に「忖度」するような「御用」の人々とは異なるような印象を受ける。
また、山下氏は、こうも語っている。
「南海トラフ巨大地震の想定震源域内では活動が続いていて、いつ地震が起こってもおかしくない状況です。今回の地震をきっかけに、地震だけでなく津波に対する備えも改めて考えてほしいと思います」
「いつ起こってもおかしくない」とはいっても、自説では今すぐに起きる可能性は低い。
その理由は、黒潮大蛇行が発生中だからだ。
実は今、南海トラフ巨大地震の発生に大きく関わる現象についての情報を入手している。
これについては、しかるべき手順を踏んで、極力早く公開することにしたい。
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それでもAmazonで評価が★4.5個ついている。