気象庁は昨日2/7に、南海トラフ地震評価検討会の定例会合を開き、1/22の日向灘M6.6の地震が南海トラフ巨大地震の発生に影響するかどうかを検討した。
■日向灘M6.6
2022/01/22 01:08、日向灘でM6.6、最大震度5強の地震が発生した。
最大震度5強といえば、年間にそう頻繁に起きるものではなく、昨年2021/01/01以降では5強以上の地震が8回起きていた。
だが、先月の地震だけは位置的に南海トラフの一部なので、メディアが一斉に南海トラフとの関連について報道した。
南海トラフ地震評価検討会の結論としては、1/22の日向灘地震と南海トラフ巨大地震の発生には、直截は関係ないということになった。
平田直会長は会見で「地震の規模が小さく、プレートの境界への影響は小さいと考えられる」と語った。
■昭和の巨大地震の前には
過去100年間に起きた南海トラフ巨大地震は、下記の2つがある。
1944/12/07:(昭和)東南海地震、M7.9、犠牲者・不明者約1200人
1946/12/21:(昭和)南海地震、M8.0、犠牲者・不明者約1400人
では、この2つの巨大地震の前に、日向灘で注目すべき地震は起きていただろうか。
東南海地震の10年前以降に日向灘で起きたM6.0以上の地震を検索すると、6回起きていた。
震源の比較対象として、先月1/22に起きたM6.6の地震の震源も青字で書き加えた。
ここで、気象庁が基準としているM6.8以上の地震は起きていたかというと、1回だけ起きていた。
1941/11/19:日向灘、M7.2、最大震度5、津波1m、犠牲者2人。
ちょうど3年前だが、位置的にいっても南海トラフの前兆的地震だったのかもしれない。
その意味では、翌年1942年にM6クラスの地震が3回起きていて、東南海の2年前に起きていたこれらの地震も、今ならば「要注意」とすべき地震だった。
南海トラフに限らず、日向灘で被害を伴うような地震が起きると、その前後に西日本の他の地域でも大地震が起きていたことがあるので、やはり注意が必要だろう。
※防災トイレ、大事。