今日未明に日向灘で起きたM6.6、最大震度5強の地震では、大きな地震前兆として典型的な気温と海面水温の変化が見られた。
また、1月上旬に大分県でクマ出没があったが、これが今日の地震前兆だったかどうかを検討する。
■太陽フレア
まず、昨日の記事で書いた、1/20午前中に発生した太陽M5.5フレアについて。
昨日の記事では、これが日向灘M6.6の地震の引き金になった旨書いたが、西マサヤさんから指摘があった。
このフレアの影響は1/24以降に来るとのことで、今日の地震はその前の1/19午後に発生したM1.8フレアに対応するものだったようだ。
そうなると、今度は1/24頃にM5.5という大きなフレアによって、世界のどこかで大きな地震に注意が必要となるだろう。
■九州のクマ出没
2022/01/11の記事で、この日の「クマ出没情報ブログ」の記事で、大分県でクマ出没の情報を紹介した。
このクマ出没は、通常は1月のクマ冬眠の時期だった。
もっとも、クマの習性として、眠りが浅い時期に冬眠から覚めて徘徊することはあるという。
目撃地点のトキハ わさだタウンから震源までは、約72km。
そして地震発生までの遅延が12日だったことを考慮すると、断定はできないが、クマ出没が地震前兆現象としての動物の異常行動だった可能性はあるだろう。
■気温・海面水温変化
大きな地震の前には、気温や海面水温の変化が見られることが私の研究でわかってきた。
では今回の日向灘はどうだっただろうか。
気象庁の観測点で震源に最も近い、蒲江(大分県佐伯市)の気温グラフを見てみる。
すると、地震の6日前の1/16に最高気温のピークが見られる。
これは、M6クラスの地震としては定型的な気温変化といえるだろう。
次に、海面水温の変化はどうだろうか。
お馴染みのearthサイトで、「海面水温異常」、つまり平均の海面水温からの日々の偏差の変化を見てみる。
10日ほど前の2022/01/12から今日のデータはないので、昨日までのデータの遷移を動画で示す。
黄緑色の丸印が震源を示す。
これを見ると、4日前の1/17に震源周辺が赤色となり、海面水温が最高になったことを示している。
陸上の気温では、地震の6日前に最高気温のピークが見られたが、海面水温の方は1日遅れの1/17にピークとなっていたようだ。
今回のように海中が震源となった地震では、気温よりも海面水温を調べることの方が重要といえるかもしれない。
このような気温や海面水温の変化は、私が逐一全国の変化をチェックするような余裕はない。
みなさんが住む地域で、急激に気温が上昇した場合などは、そのことを気にかけていると、減災に役立つ場合もあるかもしれない。
■南海トラフとの関係?
南海トラフ巨大地震の発生確率は、先日40年以内の発生確率が90%に引き上げられたばかり。
テレビで地震学者が、南海トラフ巨大地震へ一歩ずつ近づいている旨の発言をしていた。
自説では、黒潮大蛇行が発生している今すぐには起きないが、問題はその終息後だ。
このことについては、後日じっくりと検討して書きたい。
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