1/15にトンガの海底噴火で、「破局噴火」の言葉が報道されているが、その折に過去の破局噴火の規模の見直しが発表されたので、今後の噴火の規模予測も含めて紹介する。
■姶良カルデラの破局噴火
今日のMBC南日本放送で、『姶良カルデラ噴火推定の1.5倍か 火砕流範囲を公表』と題した記事があった。
鹿児島県のテレビ局のニュースだ。
昨日1/25に、産業技術総合研究所(産総研、AIST)が発表したものだが、姶良カルデラで3万年前に起きた巨大噴火について、噴火規模はこれまでの推定の1.5倍に上ることがわかったという。
鹿児島県民向けのニュースだから、「姶良カルデラとは?」といった説明なしで皆わかるのだろう。
TOCANAで「姶良カルデラ」で検索すると5件ほど見つかるが、調べるまでもなく私以外にこういうことを書く人はいない。
ちょうど今日、Ameba支部の記事でその「破局噴火」についてのトカナの記事の1つを紹介しておいた。
ここでTVニュースの動画が見られる。
■姶良カルデラとは
姶良カルデラは、鹿児島県の鹿児島湾を過去に形成したカルデラだ。
桜島も、この破局噴火によってできた。
3万年前の噴火は、VEI(火山爆発指数)が9という途方もなく巨大な噴火だった。
これは、9万年前の阿蘇カルデラの噴火に次ぐ規模の破局噴火だった。
ちなみに、今回1/15のトンガのフンガトンガ・フンガハアパイの海底火山噴火は、VEI5~6とされている。
■3万年前の降灰の範囲
下記マップは、今回産総研が発表した、3万年前の姶良カルデラ噴火による火山灰の分布図。
これを見ると、西日本は30cm以上の火山灰が積もり、北海道と沖縄を除く日本中に1cm以上の降灰があった。
産総研によると、次回また破局噴火が起きれば、その規模はVEI6以上になると予測している。
つまり、フンガハアパイの海底噴火よりも大規模な噴火が、この狭い国で起きることになり、その被害規模は想像を絶するものだろう。
3.11で、福島の放射能を怖れて西へと移動していった人も少なくない。
だが、そういう人々は、果たして「破局噴火」の可能性があるところが九州に多いことまでは考慮していなかったのではないか。
これから住む土地を選ぶ時には、首都直下や南海トラフだけでなく、北海道や九州に多い破局噴火で大きな被害が起きる土地も頭に入れて検討することが賢明だろう。
そして、日本が全滅となれば、海外移住の可能性も頭に入れておくことが、これからの時代のサバイバルにとって重要になるだろう。
■今日のAmeba支部
今日は下記の3本の記事を書いた。
◎【前兆】関東は地震に注意~イオノグラム・地磁気擾乱で異常あり
イオノグラムと地磁気擾乱データで関東で地震がありそうなので速報した。
◎【重要】いつか日本も「破局噴火」?~週刊ポストの「隠れ海底火山」MAP
昨日紹介した『週刊ポスト』の「隠れ海底火山」MAPが早々とネット上のニュースに出たので、紹介した。
◎【噴火】700万人が“瞬殺”、犠牲者は最大1億人?明日にも起こり得る「破局噴火」
上記記事に関連して、「破局噴火」をよく知らない人のために、過去のTOCANAの私の記事を紹介した。
※簡易トイレ。被災して給水が止まった時のために。