昨日の朝、青森県下北半島沖でマイワシが大量に浮かんでいるのが発見されたが、過去に同様の現象があったかどうかを調べてみた。
■イワシが大量に浮く
昨日12/12朝7時頃、青森県東通村の尻屋崎から南東へ約46キロの海域に大量のイワシが息絶えて浮いているのが自衛隊の航空機によって発見された。
魚が大量に息絶えていたという例は、慎重に検討する必要がある。
たとえば魚群が地震前兆の電磁波によって方向感覚を乱されて通常姿を見せない湾などに入り込むケースは多い。
ただ、大量の魚が大地震の前に息絶えるというのは、通常は説明がつかないし、そのような事例はごく稀だ。
三陸沿岸の漁民の間には、「イワシでやられてイカで助かる」ということわざがあるが、イワシの地震前兆現象というのは、そう多くは無い。
今年はサンマは不漁だがイワシは豊漁だという。
そのサンマ大漁も地震前兆ではないかと思う人もいるかもしれないが、自分が調べた限りでは、ちゃんとした理由があって、地震前兆を持ち出すまでもない。
というか、一つの判断材料としては、大地震の前兆としてはあまりにも長く続いているのはおかしいという見識も必要だろう。
■魚類の大量出現の例
過去の大地震の魚類の前兆事例としては、たとえば1933年3月頃に、青森県八戸の金浜海岸で、それまで釣れなかったサバが初めて釣れた。
その数日後の1933/3/3に、昭和三陸地震(M8.1)が発生し、大津波によって3,064人の犠牲者・行方不明者が出た。
2011/3/6には、福島県で素人がサバを大量に釣ったという。
その5日後に、東北地方太平洋沖地震(M9.0)が発生した。
今年の例では、これはまだ対応する地震が起きていないが、北海道・羅臼町では11月中旬以降にサバが大漁となっている。
毎日数十トン~数百トンの水揚げがあり、昨年の水揚げの100倍を超えているというから尋常ではない。
サバの大漁は初めてと漁師が断言しているので、必ずしも大地震の前兆とは限らないとしても、まだ1ヶ月前なので、どうなるかわからない。
■日本周辺で地震が急増
20:45現在、USGSのリアルタイム地震マップを見ると、M2.5以上の地震が環太平洋で多発している。
リングオブファイアの北半分、もっと言えば北西部分の4分の1ほどで地震が多くなっている。
昨日は南極付近でM6.5の地震があったが、その影響もありそうだ。
詳細は日刊前兆現象の方で書くが、関東や東北はしばらく地震に注意した方が良さそうだ。
※普段電気の暖房を使っている家で被災して停電したら?
3.11被災体験者は痛感しているでしょうね。