今日は「世界津波の日」で、津波の脅威についての情報を世界に広める目的で国連が定めた日だが、これを機に過去の日本の津波の被害を振り返り、どのような条件で大きな被害をもたらす津波が起きるのかを考えてみる。
■「世界津波の日」
毎年11月5日が「世界津波の日」となったのは、日本政府が国連に提案したことによる。
この11月5日を制定されたのは、1854年に安政南海地震が起きた日にちなんでいる。
そこには、「稲むらの火」の伝承がある。
1854年12月24日に発生した安政南海地震は、南海トラフ巨大地震である南海地震の一つだった。
M8.4の地震により津波が発生し、1000~3000人の犠牲者が出た。
「稲むらの火」は、地震の当時に少年だった濱口梧陵(はまぐち ごりょう)という人物の逸話だ。
それが有名になったのは、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)が英文の作品として紹介したことによる。
■「稲むらの火」
この地震により津波が発生したことを知った梧陵(ごりょう)少年は、村中の人々に知らせようと、稲の束に火をつけて回った。
津波の第一波が襲った後で、村人たちは暗闇でどこへ逃げればいいか戸惑っていた。
彼らは、その火を頼りに高台へと避難することができた。
そして、その後に襲ってきたより大きな津波から助かった人々が多かった。
■内陸地震でも津波は起きる
津波大国(?)の日本でも多くの人々が誤解していることだが、津波は海溝型地震だけによって引き起こされるものではない。
内陸を震源とした地震や、時には火山噴火でも津波は起きる。
以下に、海溝型地震以外の原因による、被害が出る津波が発生した例を示す。
◎1766年03月08日:津軽地震:M6.9~M7.1、犠牲者約1500人。
◎1769年08月28日:日向・豊後・肥後:M7.2~M7.4。
◎1792年02月10日:普賢岳噴火。山腹から溶岩流が流下、眉山が山体崩壊を起こし、「島原大変肥後迷惑」の発生。津波高さ10m以上。犠牲者約15,000人。
◎1793年02月08日:西津軽地震、M6.9~7.1、地震発生前に海水が引く前兆現象あり、犠牲者3人。
◎1804年07月10日:象潟(さきかた)地震、出羽国(今の山形・秋田県)、M7.0、犠牲者500~550人、津波高さ3~4m。
◎1892年12月09日:石川県・富山県、M6.4、弱い津波、犠牲者2人。
■大地震でなくても…
普通、海辺に住む人々は、大きな地震が起きた後で、「津波が来るかもしれない…」と、避難の準備を始めたりする。
だが、時には地震の揺れを感じなくても津波が起きることもある。
地震としては大きな被害が出なかったが、津波によって甚大な被害が出るような場合は「津波地震」と呼ばれたりする。
たとえば、1984年6月13日の鳥島近海で発生したM5.9、最大震度1の地震がある。
この時、人的被害は無かったものの、八丈島で130~150cmの津波を観測した。
だが、通常は津波をもたらすのはM7.0以上の規模の海溝型地震の場合が多い。
そのため、海辺の津波被害が考えられる土地に住む人々は、M7.0以上の場合は避難の是非を判断する必要がある。
■過去の津波被害
参考までに、明治時代以降に起きた被害をともなう大津波の一覧を示す。
このように、大きな被害をもたらす津波は、どこと決まっていなくて各地で起きる。
強いていえば、三陸沖(岩手県・宮城県)の地震が目立つが、時には日本海側でも起きるし、南米のチリあたりの巨大地震によって発生した津波が襲って来ることもある。
こういう場合は、地震の揺れを感じないわけで、それでも太平洋側の海沿いに住む人々は、海外の巨大地震の情報も常時把握しておく必要がある。
下記のマップは、1700年以降に起きた主な津波が発生した地点を示している。
もっとも、これ以外の地点で津波が起きないわけではない。
■頭痛体感
関東の地震は、起きそうで中々起きない。
昨日まで強い耳鳴りが続いていたが、その後に関東で地震が起きたわけではないのに、今は耳鳴りが多少弱くなっている。
そうなると、昨夜以降に起きた石川県能登地方のM3~4クラスの3回の地震を「体感」していたのか。
頭痛の方は、11月に入っても下記のように連日続いている。
「→」以降は関東圏で地震を予測している期間。
・2021/11/01:6時頃に起床時から軽い頭痛があった。→11/4~5
・2021/11/02:午後から夕方にかけて軽い頭痛がありコーヒーで収まる。→11/5~6
・2021/11/03:午後から夕方にかけて軽い頭痛がありコーヒーで収まる。→11/6~7
・2021/11/04:午後から酷い頭痛が始まり、夕方にダウンして夜に頭痛薬を飲んだ。夫婦シンクロ→11/7~8
昨日の頭痛はいちばん酷く、週末から週明けにかけて強めの地震があるかもしれない。
■イオノグラムなど
まず、11/3午後から11/4昼頃まで茨城・柿岡の地磁気擾乱データが「Major storm」と高い値まで達していた。
このグラフで10/31昼に1回だけ「Minor storm」に達した翌日、11/1 5:35に茨城県北部でM5.2、最大震度4の地震が起きた。
やはり近場の内陸だと、このくらいになることがある。
今回は、茨城県周辺はもっと要注意だ。
また、イオノグラムは今日11/5 18:15の沖縄のデータがすごいことになっている。
だが対応する地震は、22時時点でまだ起きていない。
【追記:2021/11/06 11:00】見逃していたが、11/5 19:35にトカラ列島近海、M3.1、最大震度2が起きていた。
■ばけたんなど
まず、ばけたんが何回か点滅したが、17時台の2回しか記録できなかった。
もっと点滅していたと思う。
私のように多忙な人間だと、PCモニターの上にばけたんを3個吊るしていても、それでもPCの前に座って両手が塞がっていると、記録する余裕がない。
事情を知らない人は「おばけ探知機で何で地震がわかるんだ?」と疑わしく思うだろうが、私も他人だったら同じだろう。
だが、経験上、どうも地震前兆で発生するパルス電磁波によって、「おばけ探知」アルゴリズムが拾うのではないかと考えている。
作る方は大まじめで作っているようだ。
また、今日は夕方に耳の閉塞があった。
これがあると、翌日までに例外なく揺れる。
2021/11/05 18:06、自宅で右耳が一瞬閉塞→軽い圧が数十秒間続く。
■ラドン濃度
うちのラドン測定器の値が、昨夜の8から今朝8時に10まで上がり、22時すぎに12まで上昇していた。
下降を始めたら、関東で強めの地震のカウントダウン開始か。
昨日の記事で書いたように、11月は大きな地震が起きそうな条件が多いので、気を抜かずに過ごしたい。
※7歳の愛弥美が「ピンクの任天堂がほしい」って、そんなもん無いから、唯一ピンクのカバーと本体を買ってあげることに。