今日10/2 15:29(日本時間)に南太平洋バヌアツでM7.3の地震が起きたが、これが深さ500km以上の深発地震であることも含めて、今後日本などに大きな地震が起きる可能性を考えてみたい。
■バヌアツM7.3
地震の詳細は以下の通り。
M 7.3 - Vanuatu region
- Time
- 2021-10-02 06:29:18 UTC
- 2021-10-02 06:29:18 UTC at epicenter
- 2021-10-02 15:29(日本時間)
- Location
- 21.104°S 174.895°E
- Depth
- 535.79 km (332.92 mi)
■「バヌアツの法則」?
以前から「バヌアツの法則」と呼ばれて、バヌアツで大きな地震が起きると日本付近でも大地震が続くという説がある。
私も当初はその説に従っていたが、自分で過去データを解析し始めたところ、確かにそういう傾向はあるものの、対応する地震はそう多くもないことがわかってきた。
問題は「バヌアツ」という狭い範囲を指定することで顕著な連鎖例が少なくなることだろう。
1900年以降のバヌアツ周辺で起きたM7.0以上の地震を対象にして、その後に日本で大きな地震が起きた例は、以下の通り。
・1935/08/17:ロイヤルティー諸島南東沖、M7.2
・1935/10/18:三陸沖、M7.1、最大震度3
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・1944/10/05:ロイヤルティー諸島南東沖、M7.0
・1944/12/07:昭和東南海地震、M7.9
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・2000/02/25:バヌアツ、M7.1
・2000/03/28:硫黄島近海、M7.9
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・2016/08/12:ロイヤルティー諸島南東沖、M7.2
・2016/10/21:鳥取県中部、M6.6、最大震度6弱
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・2021/02/10:ロイヤルティー諸島南東沖、M7.2
・2021/02/13:福島県沖地震、M7.3
・2021/03/20:宮城県沖、M6.9、最大震度5弱
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・2021/10/02 06:29UTC:バヌアツ、M7.3
・?
このように、そう多くはない。
多くはないものの、やはり無視できないものがある。
たとえば、1944年には2ヶ月後に昭和東南海地震が起きていたこと。
この例から、バヌアツ周辺の地震の2ヶ月後前後に日本で大きな地震が起きることがあるようだ。
■深発地震
まず、この地震が深さ535kmの深発地震であることに注目する。
バヌアツあたりでは、深さ500km以上で且つM7.0以上の大型の深発地震は、過去に非常に多く起きていた。
どのくらい多いかというと、1年に1~2回の頻度で起きていた。
それに比べて、日本付近では、ほとんど起きていない。
南は鳥島あたりから南方で、北はカムチャツカ半島からオホーツク海あたり行くと、やっと起きる。
ヴァヌアツでは、日本のように震度の概念はないために、「異常震域」の有無は確認できない。
ただ、深さ500km以上というくくりでは、世界的に何かしら傾向を探し出すことはできるかもしれない。
そのことを、今後の直近の課題としたい。
念のため、11月末頃までは日本付近の大地震に注意することにしたい。
■ネムノキの「地震予知」
ずっと忘れていたけれど、オジギソウを育て始めて思い出した。
千円以下の古書が、まだ数冊ある。
3~4日後に届く予定で、楽しみ。
3~4日後に届く予定で、楽しみ。