20日に阿蘇山が噴火した直後の24日に台湾でM6.3の地震が起きたが、このように近い期間に両者が起きることが過去にあったかを調べたところ、驚くべきことがわかってきた。
更にそこには黒潮大蛇行も絡んでいるかもしれない。
■阿蘇山噴火の後で台湾地震
■台湾→西日本連鎖例
台湾で大きな地震が起きると、その前後に阿蘇山が噴火したり、フィリピン海プレート上または沈み込みの西日本、場合によっては東日本のオホーツクプレート上まで地震が連鎖することが多い。
以下に、過去100年くらいで、台湾でM6クラス以上の地震が起きた後で同じフィリピン海プレート付近の西日本でM6.0以上の地震が起きた例を示す。
黒潮大蛇行が起きていた期間に起きた地震・噴火では、行頭に●を付ける。
1792/05/21:島原大変肥後迷惑、雲仙普賢岳噴火、大津波。M6.4、犠牲者約15,000人。
1792/08/09:台湾、嘉義・彰化地震、M7、犠牲者617人。
---
1839/05/01:釧路・厚岸、M7.0程度。
1839/06/27:台湾、嘉義地震、M6.5、犠牲者約117人。
---
1916/11/15:台湾、台中・南投地震、M6.8、犠牲者16人。
1916/11/26:明石付近、M6.1、犠牲者1人。
---
【大蛇行】1934年3月1日~1944年前半(約11年間)
●1934/07/16:阿蘇山噴火
●1934/08/11:台湾北東部、M6.3
●1934/08/18:岐阜県美濃中西部、M6.3、最大震度4
●1934/09~:昭和硫黄島海底噴火
-
●1935/07/11:静岡地震、M6.4、犠牲者9人。
●1935/07/17:台湾、新竹、M6.2、犠牲者44人。
●1935/10/18:三陸沖、M7.1。
---
【大蛇行】1953年7月9日頃~1955年12月頃(約2年6カ月)
●1955/06/05:台湾北東部、M6.2
●1955/06/24:択捉島南東沖、M6.2、最大震度1
●1955/07/25:阿蘇山噴火。
●1955/10/13~:桜島噴火
---
【大蛇行】1959年5月~1963年5月頃(約4年間)
●1963/03/04:台湾北東部沖、M6.3
●1963/03/10:台湾北東部沖、M6.1
●1963/03/27:若狭湾、M6.9、最大震度5
●1963/04:阿蘇山噴火
---
【大蛇行】1975年8月~1980年3月(約4年8カ月間)
●1978/07/29~:桜島噴火
●1978/09/02:台湾北東部沖、M6.1
●1978/09:阿蘇山噴火
●1978/09/11:宮古島近海、M6.0
---
【大蛇行】2017年8月下旬~(4年1ヵ月以上)
●2021/10/20:阿蘇山噴火
●2021/10/24:台湾北東部沖、M6.3、最大震度2
●2021/xx/xx:国内で地震?
このように、阿蘇山噴火と台湾の大地震は連鎖することが多く、さらに西日本や東日本で大きな地震が続くこともある。
そして、なぜかこのような連鎖は、黒潮大蛇行が発生中に起きることが多い。
なぜかと強調しているのは、その理屈面がわからないからだ。
ダメ元でちょっと調べてみたら、どんどん出てきたというあたりは、昨日の台湾→西日本の地震連鎖の例と同じだ。
たまたま発見してしまったというか。
毎日がプチ発見というか。