一昨日10/2発売の予言漫画『私が見た未来 完全版』で、著者のたつき諒氏が2025年7月にフィリピン海プレート上で「大災難」の巨大地震・大津波の夢を見たというが、それが地震学的観点から、現実に起こり得るかどうかを検討する。
■『私が見た未来』
まだ2日前に発行されたばかりで、まだ読んでいない、または今のところ読む予定はないという人も多いだろう。
そういう人たちに、ネタバレになるようなことは書かないし、また詳細を書いてしまうと作者や出版社の営業妨害になる。
ただ、既に巷では公然となっている「2025年7月に『大災難』が起きる」夢を見た件は、書いても差し支えないだろう。
本の帯にも「本当の大災難は2025年7月にやってくる」とある。
そして、その「大苦難」とは、巨大地震と大津波であるらしい。
その夢を見たのが直近では2021/7/5 4:18なので、2025年7月5日にその「大苦難」が起きると解釈する人もいる。
ただし、たつき氏は起きる日にちまでは指定していない。
■「大苦難」が起きる位置
夢で見た、その「大苦難」が起きる位置は、本書ではカラーの大平洋マップが載っている。
だが転写は控えて、GoogleEarthで同等のものを作ることにする。
このGoogleEarthのマップには、USGS提供のの過去の大地震の震源データを追加している。
1900年以降に起きたM7.0以上の地震の震源をマッピングしたもの。
ひし形のフィリピン海プレートの境界は黄色線で示している。
多重円は私が書き込んだもので、本書をなぞっているが、アバウトだ。
このマップを見て一目瞭然でわかるというか、そもそも地震というのはプレート境界付近で起きることが圧倒的に多い。
そのため、フィリピン海プレートの真ん中は、全く白丸印がない。
■大きな疑問
たつき氏がフィリピン海プレートの存在を知っていたかどうかは、わからない。
漫画家が、そこまでのめりこむようには、あまり思えない。
私もそうだったが、地震に詳しい人ならば、この本のマップを見て「うそでしょ?」と思うだろう。
知らないからそういう夢を見たのか、またはこの夢の震源自体がアバウトなもので、象徴的なものなのだろうか。
それで、実際に起きてみたらもっと日本に近い北東方面だったというのならば、話はわかる。
この真北ならば南海トラフ巨大地震の震源域に近くなるが、たしか南海トラフではないようだと著者はどこかで書いていたと思う。
■日本への影響
では、フィリピン海プレートの内側で巨大地震・津波が起きた時に、日本への影響は?
まず、地震があるとしても震度1とか震度2程度で、異常震域的に揺れる程度だろう。
津波は、到達する可能性は大いにある。
たとえば、過去に起きた地震では、それよりずっと遠方のサモア諸島で下記の地震が起きた。
2009/09/29:サモア沖地震、Mw8.1、犠牲者180人以上、大津波、日本にも最大36cmの津波到達。
日本には津波の被害はなかっただろうが、震源がもっと近く規模がもっと大きければ、日本でも被害津波となるかもしれない。
個人的な疑問としては、南海トラフ巨大地震も起きるとすれば、それは「大苦難」の前なのか、後なのか?
自説では、黒潮大蛇行が発生していなければ南海トラフ巨大地震が起きる可能性があるわけで、だが数年先のことはわからない。
「大苦難」でも南海トラフでも首都直下でも、その頃には起こり得ると考えて、防災意識を高めた方が良いだろう。
津波については、太平洋側だけが要注意ではなく、今日投稿したYouTubeのマリアさんの日本海の件もある。
このディケイド(10年期)は、何が起きてもおかしくないと考えておいた方が良いだろうか。
■今日の前兆現象
シロの運動量は、昨日の1334回から多少増えて1974回。
ラドン濃度は昨夜の11から20時時点で8まで下がってきた。
今夜もまだ、強いセミ鳴きの耳鳴りが続いている。
イオノグラムは、各地で強いが特に沖縄が強い。
国分寺もかなり出ていて、ラドン濃度や耳鳴りからすると、関東圏で強めの地震がありそうだ。