■はじめに
9月19日にスペイン領カナリア諸島のラ・パルマ島(La Palma)で大噴火が起きた。
この島は北大西洋・アフリカ大陸の北西のカナリア諸島にあり、南北50kmほどの島に8万5千人ほどの人々が住む。
島には2つの大きな火山があり、今回噴火したのはカナリア諸島で最も活発な火山である南方のクンブレビエハ火山(標高1949m)だった。
この噴火で溶岩流が住宅街まで達し、道路に赤黒い溶岩が流れ込む映像が報道されて世界中に衝撃を与えた。
だが、これよりもっと衝撃的な事態は、近々にも日本で起こり得ることだ。
いつ噴火してもおかしくないとされる時期に入っている富士山は、過去には壮絶な溶岩流が起きていた。
このような溶岩流がどこまで達するか等については、静岡・山梨・神奈川3県などによる「富士山火山防災対策協議会」が詳細のハザードマップによって明らかになっている。
だが、300年も鎮まり続けている富士山が、実際にいつ頃噴火するかについては、この科学が発達した現代でも詳細に予測することができないでいる。
そこで、噴火時期を推測するために少しでも助けになるかもしれない情報として、過去の日本の火山と富士山の噴火時期のデータをもとに、総合的に考えてみたい。
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from 【週刊】大地震・災害前兆ウォッチ~南海トラフ・首都直下地震等 https://note.com/momosen/n/n35e35e1fd335