【週刊】大地震・災害前兆ウォッチ~南海トラフ・首都直下地震等
■はじめに
8/13に小笠原諸島の福徳岡ノ場で海底火山の噴火があり、その後に新島が浮上した。
この噴火は「プリニー式噴火」といって、様々な火山の噴火形式の中で、破局噴火やカルデラ形成に次いで膨大な噴出物やエネルギーを放出するものだ。
プリニー式がどのくらい稀な噴火かというと、20世紀の日本では
桜島大正噴火(1914)、北海道駒ヶ岳噴火(1929)と2例しかない。
それが10年前の巨大地震(東北地方太平洋沖地震)に続いて起きたことは、「大災害シリーズ」のくくりで考える場合に見過ごせないイベントだ。
このプリニー式噴火が更に規模が大きくなり、火山爆発指数(VEI)が6~8となると「ウルトラプリニー式噴火」となり、大規模なカルデラが生成される噴火を「カルデラ噴火」と呼ぶ。
またVEIが7~8となる超大規模噴火は、文字通り文明の破局をもたらすために「破局噴火」と呼ばれたりもする。
今回は、過去の日本で海底火山噴火やプリニー式噴火が起きた後でどのような大地震などが起きていたかを調べ、今後起こり得る大災害を考えてみたい。