13日に海底噴火した海底火山「福徳岡ノ場」が、更に大規模噴火して、ついに新島が形成された。
この写真を見ると、まさにマリアさんに降りていた「ミルククラウン」だ。
また琵琶湖畔の滋賀県北部でM4クラスの地震が2回起きたが、このあたりの過去の大地震を振り返るとともに、琵琶湖で津波が発生する可能性を考えてみる。
■西之島噴火
まず、西之島の噴火の件。
8/14 6:00頃、小笠原諸島の西之島が噴火した。
昨年8月以来の噴火だった。
小規模だったようで、2日前の噴火の報道を私も見逃していた。
位置的には、下記マップで示すように、8/13に海底噴火した福徳岡ノ場と同様に富士火山帯上にある。
■新島が「ミルククラウン」
次は、西之島の南方にある福徳岡ノ場の海底火山噴火について。
昨日8/15、海上保安庁の観測により、福徳岡ノ場で新島が形成されたことがわかった。
直径1km程度の馬蹄形だという。
過去には1986年01月18日~21日の噴火で新島を形成したが、1986年03月26日には消滅した。
それ以前にも1904年から2回新島が形成され、その後に海没した。
海上保安庁の航空機により撮影された写真を見ると、まさにマリアさんに降りていた「ミルククラウン」のようだ。
この2つを並べてみると、こうなる。
8/12のフィリピン沖M7.2の地震以降、フィリピン海プレートも活発になっているようだ。
同時に、富士・小笠原・マリアナ弧(富士火山帯)が活発に活動を始めたようだ。
■滋賀県北部
今日は滋賀県北部でM4.6(最大震度4)、M4.4(最大震度3)など、地震が数回起きた。
この震源域は、あまり有感地震が起きないところだ。
どれだけ少ないかというと、気象庁震度データベースが保持する1919年以降にM4.0以上の地震が35回しか起きていなかった。
滋賀県の琵琶湖の周囲で過去に起きた大きな地震を以下に示す。
1662/06/16:寛文近江・若狭地震、琵琶湖西岸、M7.3、犠牲者500人以上
1802:岐阜県西部、M6.8
1819:文政近江地震、滋賀県南部、M7.3、犠牲者多数
1909/08/14:姉川地震(江濃地震)、M6.8、犠牲者41人。
1943/04/22:滋賀県北部、M4.6、最大震度3
1944/12/07:昭和東南海地震、M7.9、犠牲者・行方不明者1,223人
このように、M7クラスを含めて多くの犠牲者が出た被害地震も起きていた。
上記の政府地震本部によるマップのように、琵琶湖の周囲は赤線で示す活断層に囲まれている。
近畿地方では大きな地震が起きないと高をくくっていたら、いつか大変なことになるということだ。
■琵琶湖で津波?
次に、「琵琶湖で津波?」と多くの人が頭の中で「?」だらけになるかもしれない。
だが、過去の地球上では起きていた。
1500年前のスイスでは、ジュネーブ湖で発生した土砂崩れによって高さ13mの津波が発生した。
これによって湖畔の村々が壊滅的な被害を受けたということが、近年の研究で明らかになっている。
また、東北地方太平洋沖地震の際には、芦ノ湖と富士五湖の西湖で水面変動が起きていた。
では、日本最大の琵琶湖では過去に津波が起きていたか?
1185年8月13日の文治地震は、京都府の琵琶湖南岸付近で起きたM7.4の地震だった。
この地震では、琵琶湖に津波が発生した可能性があるという。
その結果、湖水が北流して湖岸が干上がったと『山槐記』の記事にある。
もっとも、この文治地震は南海トラフ巨大地震(南海地震)説もあり、津波は琵琶湖ではなく海上の津波だった可能性も考えられている。
このように、過去の滋賀県北部の大地震や琵琶湖の津波について書いてきたが、あくまでも可能性としてであって、M4クラスの地震が数回起きただけでそれが起きるということではない。
※ハムスターで「地震予知」をする際には、このマルカンの「2階でくるくる」というケージが必須となる。
というのも、回し車とカウンターがついたケージは世界に他にない(私が知る限り)からだ。
あるいは同等のものを自作するか、または異常行動の観察だけで地震予測するしかない。
そろそろ今週当たり3代目を探しに行きたい。