『週刊ポスト』で「日本を襲った過去の大地震 首都直下と南海トラフが連動したケースも」と題した記事が掲載されたが、次の「大災害シリーズ」でも、この連動が起きる可能性は十分にあることを示したい。
■『週刊ポスト』
『週刊ポスト』2021年8月20日号に「日本を襲った過去の大地震 首都直下と南海トラフが連動したケースも」と題した記事が掲載された。
ただし、これは最新号のため本編のうち1ページしか掲載していない。
実際は2回の連載で、1回目だけで16頁という、かなり大規模な特集記事だ。
上記の無料で読める部分にもあるように、江戸時代には、南海トラフ地震と首都直下地震が短期間のうちに日本列島を襲った前例があった。
1854年12月23日・24日の、安政東海地震・南海地震と2日連続で続いた南海トラフ巨大地震(各M8.4)、
そして翌年1855年11月11日の安政江戸地震(M7.0)だ。
■大災害シリーズ
上記の安政時代のように1年以内の短期間で連動した例は多くはないが、私が「大災害シリーズ」と呼ぶ期間中に両者が続けて起きた例は少なくない。
以下に、その例を示す。
■貞観期
【南関東】878年10月28日:相模・武蔵地震 - M7.4、犠牲者多数。
【南海】887年8月22日:仁和地震(全域説) - M8.0〜8.5。
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■永正期
【南関東】1495年09月03日:相模トラフで大地震・津波(南関東)
【南海】1498年09月11日:明応地震(東海道沖の巨大地震)、M8.2~8.4、犠牲者3万~4万人以上
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■天正・慶長期
【南海】1605年02月03日:慶長地震(南海トラフ津波地震説他)、M7.9~8、犠牲者1万~2万人。
【南関東】1615年6月26日:相模・江戸(M6.2~M6.7)、小田原、江戸で被害。
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■宝永期
【南関東】1703年12月31日:元禄地震、M8.1~8.2、犠牲者4,900〜2万人以上。
【南海】1707年10月28日:宝永地震(南海トラフ全域)、M8.4~8.6
【富士山】1707年12月16日:富士山宝永大噴火、VEI5。
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■安政期
【南海】1854年12月23日:安政東海地震(M8.4)、死者2千~3千人。
【南海】1854年12月24日:安政南海地震(M8.4)、死者千~3千人。
【南関東】1855年11月11日:安政江戸地震(M7.0~M7.1)、死者4,700~1万1,000人。
■どちらが先か?
このように、10年以内くらいに両者が続けて起きた例はこれだけある。
どちらが先に起きたかで分類すると…
南関東→南海トラフ:3
南海トラフ→南関東:2
3対2で南関東(首都直下)が先に起きることが多いが、ほとんど変わらない。
このため、どちらが先に起きるかを予測するのは、非常に難しい。
ただし、これから黒潮大蛇行が終息すれば、自説ではその後に南海トラフが動く可能性が出てくる。
そのため、東海・東南海・南海のいずれか、または全域が一度に動く可能性があるかもしれない。
2017年8月から4年経過した黒潮大蛇行だが、今後もその動向を見守ることにしたい。
■神秘三昧ブログ更新
今日はTOCANAで、私が執筆した、散骨で葬送された日本と世界の著名人を紹介する記事が掲載された。
それを紹介している。
※被災した際には水が最重要だが、ガスが止まれば火も必要となる。
使用期限は「製造日(缶底に西暦年月日で印字)から約7年以内を目安」とある。