今日は、ここ1~2ヵ月くらいの間に世界で出現した海の生き物が地震前兆だったケースがあったかどうかを振り返ってみる。
■チリのトド500頭
まず、2021/06/13にチリ中部のビオビオ州コンセプシオン付近の海岸にトド300頭が現れた件。
非常にインパクトが強いケースだが、その後に対応する地震は起きただろうか。
17日後の2021/06/05 03:05(UTC)に、チリ中部沖でM6.0の地震が起きた。
トド出現地点から震源までの距離は960kmほどで、かなり遠いのが疑問が残るところだ。
とにかくトドの地震前兆事例が非常に稀なので、なかなか判断が難しい。
■沖縄のマグロ
次に、2021/07/04に沖縄県・沖縄本島の本部町浜元の海岸の浅瀬に、マグロが横たわっていた件。
もっと沖合ならばともかく、海岸に現れるのはレアケースだという。
その翌日、2021/07/05 23:55に、奄美大島北西沖でM4.8、最大震度1の地震があり、またその前後にもマグロ発見当日7/4夜から7/7にかけて、奄美大島北西沖でM5クラスの地震が計8回起きた。
M4クラスが1回だけ起きるよりも、これだけ多いと実際より少し大きめの規模の地震の前兆と同じケースと考えた方が良いかもしれない。
震源までの距離は約245kmほどだった。
■最近の魚類の出現例
以上に挙げたケースを含めて、最近2ヵ月弱前以降の海の生き物の出現例を表にまとめる。
いちおう調べてみたが、まだ対応する地震は起きていないと思われる。
このうち、特に東京湾のシャチ出現は、稀な例なだけに7月中あたり注視したい。
もっとも、珍しい海の生き物が現れたからといって、「大地震の前触れ」という先入観を持つことがそもそも誤りの始まりかもしれない。
前述のシャチも、起きてみたらM4クラスだったということも、距離と遅延など総合的に判断すればあり得ることだろう。
■今日の前兆現象
イオノグラムだけ。
下記のように、国分寺がいちばん派手に出ている。
稚内も山川(鹿児島県)も、同じ地震ならば太平洋沖あたりか。
右下の沖縄は、不具合があるのか、最新データではない。
※アシックスの大谷翔平選手デザインのスパイクが出ている。
ユニフォーム等だと公式かどうかから始まるが、こちらはアシックスで大丈夫そうか?