今日は1935年に静岡県中部でM6.4の内陸地震が起きた日で、その30年後には同じ地域でM6.1の地震が起きたが、ここで静岡県・愛知県・神奈川県あたりで起きる大地震の季節性などを考えてみる。
■静岡地震
まず、今日この記事を書くきっかけとなったのは、今日7/11に講談社gendai.ismediaサイトで出た「30年後に同じ場所で起こった2つの地震…1935年の今日、静岡地震が発生」と題した記事。
1935年の今日7月11日、静岡県静岡市内陸を震源とするM6.4の地震が発生し、9人が亡くなり、200人以上が負傷した。
この地震からちょうど30年後の1965年に、同じく静岡県でM6.1の地震が起きた。
だからといって、これが周期性として30年後の1995年くらいに次の地震が静岡県内陸で起きるわけではない。
■過去の静岡県周辺の大地震
以下に、過去に静岡県周辺で起きたM6.0以上の大きな被害地震を示す。
0715/06/30: 遠江国地震、M6.5~7.5。
1686/10/03: 遠江・三河地震、M7.0位。
1707/10/28:宝永地震、南海トラフ、M8.4~8.6、犠牲者2万人以上。
1707/10/29:宝永富士宮地震、M7.0、犠牲者4人。
1707/12/16:富士山宝永大噴火
1717/08/22:遠山地震、M7.0、犠牲者50人。
【大蛇行】1854年(開始・終了月不明)(1年間?)
1854/12/23:安政東海地震、M8.4、津波、犠牲者2000~3000人。
1854/12/24:安政南海地震、M8.4、津波、犠牲者1000~3000人。
1855/11/07:遠州灘、M7.0~7.5、津波。
1855/11/11:安政江戸地震、M7.5~8.0、犠牲者29人。
【大蛇行】1917年2月~1922年3月頃(約5年1カ月間)
1917/05/18:静岡付近、M6.0、犠牲者2人。
1930/11/26:北伊豆地震、M7.3、最大震度7相当、犠牲者272人。
【大蛇行】1934年3月1日~1944年前半(約11年間)
1935/07/11:静岡地震、M6.0、犠牲・負傷者60人。
1944/12/07:昭和東南海地震、M7.9、津波、犠牲・不明者1223人。
1965/04/20:静岡地震、M6.1、津波、犠牲者2人。
1974/05/09:伊豆半島沖地震、M6.9、最大震度5、犠牲者30人。
【大蛇行】1975年8月~1980年3月(約4年8カ月間)
1978/01/14:伊豆大島近海、M7.0、最大震度5、犠牲者25人。
■静岡県の地震の特徴
以上の地震の震源を記したのが、下記のマップ。
上記リストのうち、1917年と1935年の静岡内陸の地震と、伊豆大島近海(1978)は黒潮大蛇行の発生中に起きていた。
静岡県あたりは、岡田正実氏が考えたエリア別では、北部は「I:本土南部」で、南部は「B:黒潮域」となる。
ただし、海溝型でも黒潮大蛇行の発生の影響を受けないところだ。
上記の地震リストを見ると、静岡の内陸あたりでは、春の後半から夏にかけて起きることが多いようだ。
以前から言っているように、南海トラフ巨大地震については、黒潮大蛇行が発生していない「非大蛇行期(直進期)」に起きる傾向がある。
静岡県の方々にとっては、東海地震が最も影響が大きい大地震となる。
下記マップは、1919年以降に静岡県周辺で起きたM4.5以上の地震の震源を示す。
これを見ると、静岡県の内陸でも大きな地震が起きるところと、あまり起きないところがあるのがわかる。
■黒潮大蛇行の長期予測
ところで、最新の黒潮大蛇行の状況だが、JAMSTEC(海洋研究開発機構)のFBページを見ると、終息する兆しが全く見られない。
渦の強さを示す冷水面積の今後の予測を見ると、秋にかけて今以上に強くなっていく予測となっている。
自説からすると、南海トラフ巨大地震は、しばらくは大丈夫そうだ。
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