昨日フィリピンのタール火山が噴火し、噴火警戒レベルが「3」となり、近隣住民が避難を指示された。
世界有数の危険な火山に選ばれて、噴火すれば日本でも大地震や噴火が連鎖するので要注意だ。
■タール火山「危険な火山10」
フィリピンの首都マニラ近郊にあるタール火山が、昨日7/1午後に小規模の噴火を起こし、噴火警戒レベル「3」に上がり、近隣住民1万4千人が避難している。
政府は、2020年1月の時の噴火と同様の甚大な被害が出るのではないかと警戒している。
タール火山は、ルソン島のフィリピンの首都マニラから南へ70kmほどの位置。
「タール火山」と聞いて、特別な想いを抱く人は少ないかもしれない。
だが、このニュースを知って私がギクッとした。
タール火山といえば、非常に恐ろしい火山なのだ。
過去にTOCANAで書いたが、「世界でもっとも危険な火山10」の8位に選定されている。
1位:薩摩硫黄島(鹿児島県)
2位:アポヤケ山(ニカラグア)
3位:フレグレイ平野(イタリア)
4位:阿蘇山(熊本県)
5位:トランスメキシコ火山帯(メキシコ)
6位:アグン山(インドネシア)
7位:カメルーン山(カメルーン)
8位:タール山(フィリピン)
9位:マヨン山(フィリピン)
10位:ケルート山(インドネシア)
■タール噴火前後に起きたこと
ここで、過去にタール火山が噴火した前後に近隣国や日本で起きた地震や火山噴火を並べてみる。
1911/01/27:タール火山噴火。
1911/05/08:浅間山噴火。
1911/06/15:喜界島地震、M8.0、犠牲者12人。
---
1965/01/24:インドネシア、M8.2
1965/04/20:静岡地震、M6.1、最大震度4、犠牲者2人。
1965/09/28-30:タール火山噴火
1966/03/13:与那国島、M7.3、最大震度5、犠牲者2人。
1966/11/22:口永良部島噴火。
1977:タール火山噴火。
1977/08/19:インドネシア、スンバワ島、M8.3
---
2000/01/12:タール火山噴火、犠牲者39人、数十万人が住居を失った。
2000/01/28:根室半島南東沖、M7.0、最大震度4。
2000/03/28:硫黄島近海、M7.9。
2000/03/31:有珠山噴火
2000/06/04:スマトラ島沖地震、Mw8.0、犠牲者100人以上。
2000/07/16:諏訪之瀬島爆発。
2000/08/06:小笠原諸島西方沖、M7.2、最大震度4。
2000/08/18:三宅島水蒸気爆発、噴煙15,000m、VEI3
2000/11/16:ニューアイルランド島、Mw8.0
---
2020/01/20:タール火山噴火。
2020/02/13:択捉島南東沖、M7.2、最大震度4。
このように、タール火山が噴火すると、西日本を含むフィリピン海プレート周辺で地震や火山噴火が起きる。
さらに、東日本があるオホーツクプレートにも地震が派生することがある。
■諏訪之瀬島との連鎖
2000年1月12日のタール火山噴火の後では、7月16日に諏訪之瀬島が爆発している。
そして先月6月23日、諏訪之瀬島(鹿児島県)の御岳(おたけ)がが噴火して、噴火警戒レベル「3」(入山規制)に引き上げられた。
そして今年も、この2つの火山が活発化しているということで、タール火山の方も注意が必要かもしれない。
下記マップにあるように、6/26にはタール火山の南方でM4.6の地震も起きていた。
■体感
今日も昨日に続いて、強いセミ鳴きの耳鳴りが続いている。
昨日の耳鳴りに対応する地震は、関東圏でまだ起きていない。
想定より強めの地震が起きるのか。
※災害時にソーラーは必須だが、私が持っているようなソーラー充電可能なモバイルバッテリーは申し訳程度の受光面積で、フル充電に1日かかったりして、無いよりは良いレベル。
理想は、このくらいの大きさをポータブル電源に繋げることだろう。