15日昼から千葉県館山市で、深海ザメ「メガマウス」が出現した。
過去の研究で地震に結び付くケースが非常に多い魚類のため、最大限の警戒が必要だ。
■メガマウス出現
6/15昼ごろ、千葉県館山市の館山港の岸壁で、「メガマウス」と見られる深海ザメの目撃情報が相次いだ。
最初の目撃者は、大きさ4mほどのサメが、岸壁に沿うようにゆっくりと泳いでいる様子を動画で撮影した。
翌日の今日も同様の目撃情報が相次いだ。
19時のNHKニュースで、千葉県立中央博物館の宮正樹主任上席研究員が、「メガマウスと見て間違いはない」と語っていた。
この出現事例を、早くもさかなクンが解説しているYouTube動画を埋め込んでおく。
昨日出現したメガマウスの映像もある。
■メガマウスの地震前兆例
過去に収集した世界のメガマウス出現データは、約40件弱ある。
そのうち、対応する地震が起きたと思われるものは、約半分ほどある。
下記の表で、近年の前兆だった可能性がある例を数件示す。
これを見ると、5月~6月の今の時期が多いようだが、最初のフィリピンの例は同一には語れないかもしれない。
館山市が3回続いたが、それ以前の出現例は無かった。
■「大地震」とは限らないが
これが地震前兆だとする判断は、地震の規模、震源までの距離、遅延日を総合して行う。
そして、場合によってはM4クラスでも前兆となると考えている。
もっとも、その場合は上記の2017年の例のように、遅延日が非常に短く、且つ震源までの距離が近い場合となる。
過去のメガマウス出現と地震の対応の全データは、近いうちにnoteかどこかの場で発表しようと思っている。
前述のように、必ずしも「大地震」の前兆とは限らないが、これまではM6クラスの地震が起きたこともあったので、特に南関東沖あたりでは念のため気をつけてください。