今日気象庁は、太平洋の日本付近で海水温が高くなるラニーニャ現象が終息したと発表したが、その後に日本付近で大地震・噴火・猛暑・水害などの可能性がどう変わるかを概観する。
■ラニーニャ終息
今日6/10に気象庁が発表した「エルニーニョ監視速報(No.345)」の概要は以下のとおり。
・昨年夏から続いているラニーニャ現象は終息したと見られる。
・今後、秋にかけては平常の状態である可能性が高い(60%)。
つまり、この夏から秋までは、次に太平洋の海水温が反対になるエルニーニョ現象が発生する可能性は低く、平常の状態が続く可能性が高い(60%)と予測している。
下記の図は、2020年9月にラニーニャ現象が発生する前月の8月1日の海面水温を示す。
青色系は海水温が低いことを示す。
次に下記の図は3日前の6/7現在の最新の海水温を示す。
最初の図と比べると、東日本沖の海面水温が赤→黄色と高くなっている。
このように、ラニーニャ現象発生前と発生中には、海水温がかなり異なり、それが自説では特に海溝型の大地震の発生に影響を与えると考えている。
■東京五輪どころではない
ウェザーニュースによると、今年は全国的に暑い夏になるという。
7月下旬と8月下旬に日本の上空で高気圧の勢力が強まり、広範囲で暑さのピークとなる予想となっている。
「太平洋高気圧は7月はじめから勢力を強め、より上空高いところにあるチベット高気圧も本州付近に張り出すタイミングがあります。二つの高気圧が非常に背の高い一つの高気圧のように働き、厳しい暑さをもたらす見込みです」
これで私が言いたいことはわかるかもしれないが、これはもう東京でも北海道でも、東京オリンピックどころではなくなるのではないか。
パンデミック+猛暑の渦中での五輪開催は、狂気としか思えない。
『Newsweek (ニューズウィーク日本版)』2021年6/15号「世界があきれる東京五輪」
■黒潮大蛇行は?
また、ラニーニャが消滅しても、2017年8月下旬に発生した黒潮大蛇行は続いていて、今のところ終息の兆しは見られない。
この黒潮大蛇行もまた、関東地方に猛暑をもたらす原因となることが、最新の東大の研究でわかっている。
ラニーニャ現象の終息が黒潮大蛇行に影響を与える可能性は、あるかもしれない。
これはまだ探求の余地はあるが。
あとは、ラニーニャ現象が終息した後でインド洋でダイポールモード現象(正/負)が発生する傾向があるかもしれない。
そうすると、今度はそれが日本の気候に影響を与えるようになる。
ただ、現時点では黒潮大蛇行が終息するような兆候は無い。
また、ラニーニャ終息の前には中国内陸も含めて大地震・巨大地震が目立つようだ。
先月5/22に青海省でM7.4の被害地震が起きたが、これもその一つだ。
遡れば東日本大震災もその一つで、2011年の春のラニーニャ終息前に起きた巨大地震だった。
今回は、それが起きずに終わって良かったといえるかもしれない。
■今日の前兆現象
ここ数日、関東のある人の家で、ハムスターがやたらと暴れていると聞いた。
うちのちび子は、相変わらず昼間に起きてきてエサを漁っている。
今日は以前から警告している金環日食だが、今日大きな地震がなくても1週間ほどは大きな地震や火山噴火に注意が必要だ。
また多忙すぎてカウントしている余裕がなかったが、今夜もまたばけたん点滅が、気づいただけでも何度かあった。
イオノグラムは、今日中にでもどこかで揺れそうだ。
一つは北海道から東北あたりか。
私の体感は、頭痛体感では6/11~6/12前後に関東圏で強めの地震を予測中。
また今日は午後から強いセミ鳴きの耳鳴りが続いている。
関東南部の内陸ならばM3クラスで済むかもしれない。
※子供ようにAmazonで買った防災の絵本。
うちの子供たちは、こういう本があれば進んで読む。